犬の留守番は何時間くらいが限界?留守番時間に応じて気を付けるべきこと

犬の留守番

ワンちゃんは、基本的に一人で留守番することが嫌いです。
そもそもは群れで生活する生き物ですから。

なので、大好きな飼い主さんが外出してしまい、家に一人ぼっちになることを喜ぶ犬がいるわけがありません。

 

あ、どうも!
『マノミリパパ(@rokurou_mano)』です。

 

とはいえ、寂しがるからといって四六時中一緒にいるわけにもいきませんよね^^;
どうしても、一定時間の留守番は避けられません。

ということで、

■みんなは最大でどれくらい留守番をさせているのか?

■留守番させる時間に応じて気を付けるべきことは?

■犬は何時間くらいの留守番が限界なのか?

このあたりについてご紹介していきたいと思います!

子犬(パピー)と成犬とでは全然違う

大前提として、子犬(パピー)と成犬とでは、留守番できる時間の目安が大きく変わってきます。

 

子犬の頃は、体が未成熟なため食事も排泄も回数が多くなります。

 

子犬(1日あたり)】
■食事 : 3~5回程度
■おしっこ : 5~7回程度
■うんち : 4~5回程度

 

成犬(1日あたり)】
■食事 : 2回程度
■おしっこ : 3~4回程度
■うんち : 2~3回程度

 

いずれも個体差はありますが、大体上記のような回数ですね。

このようにそれぞれ回数が違うため、「留守番可能な限界時間」や「留守番時間に応じた準備」も違ってくるのです。

 

そして、以下の留守番目安時間は、すべて成犬の場合を想定しています。

子犬の場合は、短時間の留守番から徐々に慣らしてあげてください。
いきなり5時間も6時間も家を空けるようなことをしてしまうと、不安を感じやすい子になってしまうかもしれませんので。

みんなは最大何時間くらい留守番させている?

他の飼い主さんは、普段どれくらい犬に留守番をさせているのか?
気になりますよね。

ということで、犬が留守番する時間についてのデータを2つほど引用してみます。

 

まずは『積水ハウス』のデータ。

 

犬が留守番する時間

[引用元] ワンコがゴキゲンにお留守番するには? – 積水ハウス株式会社

 

■1時間未満 : 21.25%

■1時間以上~2時間未満 : 9.6%

■2時間以上~3時間未満 : 13.2%

■3時間以上~5時間未満 : 17.2%

■5時間以上~10時間未満 : 30.0%

■10時間以上 : 8.8%

 

・・・となっております。
5~10時間がボリュームゾーンですね。

 

続いて、『au』のデータ。

 

犬が留守番する時間

[引用元] 犬のお留守番の心配ごと | au

 

■1時間未満 : 6.0%

■1時間以上~3時間未満 : 18.5%

■3時間以上~6時間未満 : 34.3%

■6時間以上~9時間未満 : 27.8%

■9時間以上~12時間未満 : 6.8%

■12時間以上 : 6.8%

 

こちらのデータでは、3時間~6時間がボリュームゾーンでした。

 

どちらのデータからも、10時間以上留守番をさせる飼い主さんはかなり少ない(1割弱くらい?)ということが分かります。

しかもこれは、あくまで「最大」の留守番時間です。

1時間~3時間の留守番対策

それでは、留守番時間に合わせた対策や準備について書いていきたいと思います!

まずは1~3時間の留守番時。

成犬の場合、これくらいの留守番時間ならば特に何かを準備する必要はありません。

個体差はあるものの、ほとんどの場合は一人で問題なくゆっくりと過ごしてくれるでしょう。
トイレも食事も全然我慢できる時間ですので。

出掛ける前にエサやトイレを済ませておけばなお良しです。

3時間~5時間の留守番対策

成犬ならば食事も排泄も我慢できる時間ですが、ワンちゃんによっては飽きだす時間ですね。

小さい頃から留守番に慣れている子でなければ、留守番用のおもちゃを与えてあげてください。

普段遊んでいるおもちゃではなく、ちょっと特別なおもちゃの方がいいです。

そうすれば、

また留守番かぁ・・・ でも、留守番の時は面白いおもちゃを出してくれるし♪

と、留守番に対してあまりネガティブに捉えなくなってきてくれるかもしれません。

 

あとは、水の準備だけは忘れずに。
5時間くらいで喉の渇きに耐えられないということは無いですが、

のど渇いたなぁ・・・ 水飲みたいなぁ・・・

というストレスを受ける可能性は高いです。

特に夏は、熱中症による脱水症状の危険もあるので、室温の調整をしっかりした上で、水もたっぷりとセットしておいてください。

5時間~8時間の留守番対策

このくらいの時間になると、よほど留守番が得意な犬でない限り、いろいろ気を付ける必要が出てきます。

ワンちゃんにもよりますが、5~8時間も室内を自由に動き回れる状態ですと、

■誤飲
■ケーブルやコンセントを噛んだことによる感電
■暴れた際の落下物によるケガ

などなど、様々なリスクがあります。

ウチのワンちゃんはおとなしいから大丈夫!

・・・という場合でも、5時間や8時間といった留守番が当たり前のように繰り返されると、それがストレスとなり、いつ問題行動に走るかわかりません。

 

ですので、そうしたリスクを無くすためにも、5時間以上の留守番となる場合は、ケージサークルに入れることが望ましいです。

そして、「留守番前にたっぷり遊んだり散歩に行ったりする」・「特別なおもちゃを与えてから外出する」といった対策も行なえば、犬の受けるストレスもある程度減らせるでしょう。

これに加えて、

■自動給餌機によるエサやり
■水
■室温

といった基本的なことも忘れずに!

 

また、食ふん(=うんちを食べること)の可能性も出てきます。

特に子犬ならば高い確率で食ふんするでしょうし、成犬でも退屈に耐えかねて食ふんに走ってしまうかもしれません。

日々、食ふんしない為のしつけを意識しておくことも大事です。

 

外出前の忙しい時に大変かもしれませんが、留守番前にたっぷり遊んだり散歩に行ったりすれば、散歩中や直後に排泄が済む場合も多いです。

これで、次のうんちまで時間が稼げるので、食ふんの可能性は下げられます。

もし外出した直後にうんちをしてしまえば・・・
そのまま8時間、ケージやサークルなどの限られたスペースで、うんちを食べることも踏み荒らすこともしないというのは難しいかもしれません。。。

8時間~12時間の留守番対策

夫婦共働きの家庭では、平日は毎日10時間程度留守番させているという家も多いと思います。

こういう場合は、子犬の頃から留守番させるためのしつけを徹底的に行なっておくべき。

適切にしつけを行なわず8時間以上もの留守番をさせるのは、犬にかなりの精神的負担がかかってしまいます。
問題行動や精神的な病気のリスクがかなり高くなってしまうでしょう。

ですので、幼い頃から留守番に慣れさせるためのしつけをしっかり行ない、その上で、外出前には「エサ」・「水」・「トイレ」・「おもちゃ」・「できるだけ広いケージやサークル」を整えてあげてください。

そしてもし可能ならば、

■ペットシッターに来てもらう
■親や友人・知人に様子を見に行ってもらう
■昼休みなどを活用して一旦家に帰る

といったことも是非ご一考いただきたいです。

連続で8時間や10時間といった長時間の留守を味わわせるよりは、たとえ数十分でもいいので途中で誰かに面倒を見てもらった方が、犬が受けるストレスも減るはずですので。

 

シッターさんに来てもらうのはお金がかかりますし、親や友人もそうそう暇ではないでしょうし、昼休みに戻りたくても職場が遠ければ無理ですし、どれも難しいということは多いと思います。

しかし8時間以上の長時間となると、お利口に留守番しているように見えても、実はストレスが積み重なっていることも考えられます。

そして、そのストレスが爆発してしまうと、病気問題行動といった形で現れます。

そうしたことを避けるためにも、長時間の犬の留守番を軽く考えず、できる限りのことをしてあげてください。

限界となる留守番時間

犬種や個体差によって変わってくるので一概には言えませんが、食事・水・排泄・犬のストレスなどを総合して考えた場合の留守番の限界時間は、

子犬の頃から留守番のしつけが徹底されていて、食事・トイレ・遊びの準備も完璧ならば、10時間くらい

というのが、僕の結論です。

これ以上の時間、日常的にワンちゃん一人で留守番させ続けると、ストレスによって『分離不安』や『問題行動』に繋がってしまうかもしれません。

長時間の留守番が全然平気な子もいますが、平気かどうかはやってみないと分からないので、かなりの賭けですよね・・・
犬も人間同様、一度壊れたメンタルは簡単には治りません。

 

なお、10時間というのはあくまで限界時間の目安であり、「これくらいの時間の留守番ならば大丈夫」ということではありません。

なるべく、10時間や12時間といった長時間の留守番はさせないようにしてあげてください。

お仕事などの関係で難しい方も多いと思われますが、留守番の時間はできるだけ短い方が、ワンちゃんにとっては幸せなのです。

やむを得ず長時間の留守番を頻繁にさせてしまう場合は、子犬の頃から留守番のしつけを行ない、留守番前にはできるだけ遊び、留守番時には「特別なおもちゃを与える」・「音楽をかける」などで少しでもストレスを軽減できるようにしてあげてください。

タイトルとURLをコピーしました