子犬の頃ならばごく自然な行為である犬の食ふん。
とはいえ、人間にとっては見ていて気持ちの良いものではありませんよね。。。
この子の食ふん、いつまで続くんだろう・・・
そんな不安を抱えている飼い主さんもいらっしゃると思います。
うんちを食べても大丈夫?
そもそも、うんちなんて食べて大丈夫かしら?
そう思っちゃいますよね。。。
我が家の犬が初めて食ふんした時も、かなり焦りました^^;
しかし、自分のうんちを食べる分には全く問題ありません。
それが原因で病気になったりすることもないので。
ただ、人間に対しては別です。
犬のうんちには、人間が摂取すると危険な菌や寄生虫がいる場合があります。
食ふんした犬が人間の口元をなめることで、危険な菌や寄生虫が人間の体内に侵入してくる可能性があるので注意が必要。
食ふんしてしまった場合は、歯磨きをしたり、口内を綺麗にするガムなどを与えたりしてから触れ合うようにしてください。
子犬の頃の食ふんは自然な行動
生まれたばかりの犬がうんちをした時は、母犬が食べて綺麗にします。
母犬のそういった行動を見て育つ子犬は、食ふんをごく自然な行為と捉えています。
また、好奇心旺盛な子犬は、自分のうんちをおもちゃにして遊ぶことも多々あります。
そして、興味本位でパクっと食べてしまうことも珍しくありません。
犬は、口を使っていろいろなことを学んでいくので。
なので、子犬の頃の食ふんという行動は異常なことではないのです。
とはいえ、放置すると成犬になっても食ふんを続けることもありますので、きちんと対策する必要はあります。
犬の食ふんはいつまで続くのか?
犬の食ふんは、多くが成犬になる頃には直ってきます。
いつ「成犬」になるかは、何型犬かによって目安が異なります。
■小型犬 : 生後約10か月
■中型犬 : 生後約12ヵ月
■大型犬 : 生後約18か月
つまり、上記の年齢(月齢)に達してもまだ食ふんを続けるようならば注意が必要、ということになりますね。
成犬が食ふんする理由
成犬の食ふんには要注意
通常、犬の食ふんは成長とともに改善していきます。
正しい対策法を続けていればなおさら。
しかしたまに、成犬になっても食ふんを続ける犬もいます。
成犬になっても食ふんを続ける理由は、以下のようなものが考えられます。
①腸内環境があまり良くない
②大きなストレスやトラウマを抱えている
③寄生虫や消化系の病気を持っている
④子犬の頃の食ふんを完全放置していた
①腸内環境があまり良くない
腸内環境が悪いと消化不良を起こし、栄養を上手く吸収できなくなります。
すると、まだまだ栄養が残っているうんちが出てくるようになるため、そのうんちを再度食べて栄養を摂取しようとするのです。
②大きなストレスやトラウマを抱えている
例えば、子犬の頃食ふんした時に飼い主さんから体罰を与えられたような場合。
犬は、うんちを食べたことで怒られたのか、うんちをしたことで怒られたのかが分からないため、
とにかくうんち関連で怒られたことは間違いなさそうだから、原因であるうんちを食べて隠してしまおう。もう叩かれるのはイヤだし・・・
と考えるようになります。
体罰は、犬に大きなトラウマを与えてしまうので、絶対にやめてください・・・
一旦こういったトラウマを抱えたワンちゃんは、なかなかトラウマを無くすことができず、食ふんが長引くことが多いです。
また、「散歩に連れて行かない」・「飼い主が遊んであげない」ということが多いと、犬にとって大きなストレスがかかり、そのストレスを解消するために食ふんに走る場合もあります。
③寄生虫や消化系の病気を持っている
寄生虫がいたり、消化系の病気を持っていると、成犬になっても食ふんすることがあります。
体罰なんてしたことないし、普段いっぱい遊んであげてるし・・・
といったような時は、一度病院へ連れて行って獣医師さんに診せてください。
治療が必要な場合がありますので。
④子犬の頃の食ふんを完全放置していた
子犬の食ふんは自然な行動だっていうし、放っておいてもいいでしょ!
と考え、うんちをしてもなかなか片付けなかったり、食ふんしていてもさせ放題だったりすると、食ふんが習慣付いてしまい、成犬になっても続ける場合があります。
いくら自然な行動とはいえ、癖になってしまうと困るので、子犬の頃からしっかり食ふん対策をしてあげてください。
最後に
成犬が食ふんするメカニズムは、まだ科学的に明らかになっていません。
しかし、何らかの理由があることは間違いないでしょう。
成犬が無意味に食ふんするとは考えづらいので。
まずは自宅でしっかり食ふん対策をしてみて、それでも駄目ならば一度獣医さんに相談に行くのもアリだと思います。
獣医さんであれば、多くの動物の多くの症例を見てきているはずですから、その経験則から何らかの対策法やしつけを教えてくれる可能性が高いので。
やはり、餅は餅屋。
本当に困った時は、プロである獣医さんにアドバイスを求めるのが最善でしょう。