我が家の愛犬『マノ(♀)』は、わりと留守番が得意です。
それは、飼い始めた当初から、
短時間、こまめに留守番させる
というトレーニングを実践していたから。
このトレーニングをやっておくと、留守番が得意な犬になり、留守番中に吠えたり暴れたりといった問題行動を起こしづらくなります。
あ、どうも!
『マノミリパパ(@rokurou_mano)』です。
そして、この子が愛犬マノです!
我が家に来て10日目くらいから、1日あたり30分~2時間くらいの留守番をしゅっちゅうやっていました。
しかし、子犬の頃にこういった留守番トレーニングをしていなかったり、極度の寂しがり屋だったりした場合は、留守番時に吠え続けてしまうことがあります。
中には、近所から苦情がくるくらい吠え続けるワンちゃんも・・・
犬に留守番をさせるのはかわいそうですが、一生ひと時も離れずずっと一緒にいることはかなり難しいですよね。
よって、なんとか愛犬には留守番を覚えてもらわなければなりません。
そこでこのページでは、
■なぜ犬は留守番時に吠えるのか?
■留守番時に吠え続けてしまう犬をどうしつけていけばいいのか?
について、僕の経験やしつけ教室の先生たちから聞いてきた話などをもとに書いていきたいと思います!
留守番トレーニングの必要性と効果
犬は、昔から群れで生活する動物。
よって、基本的に一人でいることが苦手です。
そのため、小さい頃から留守番トレーニングをしておく必要があるのですが、
■留守番トレーニングの必要性を知らなかった
■分かっていたけど忙しくてできなかった
■極端に寂しがり屋な犬のため、トレーニングしたけど駄目だった
というような場合もあるでしょう。
では、小さい頃にトレーニングしていなかったり、寂しがり屋な犬だったりしたら、留守番中に吠えることは避けられないのか?
いえいえ、そんなことはありません。
きちんとトレーニングを行なえば、今からでも充分に「良い子で留守番できる犬」へとしつけられます。
個体差があるので、すぐにしつけられる子もいれば時間がかかってしまう子もいるでしょうが、根気よく続ければほとんどの場合解決します。
犬が留守番中に吠える理由は「分離不安」
分離不安とは
それでは、なぜ犬は留守番中に吠えるのでしょうか?
それは、『分離不安』が原因。
分離不安とは、一人でいる寂しさや飼い主と離れ離れになっている悲しさから精神的に不安になってしまい、様々な問題行動を起こしてしまう症状です。
分離不安の主な行動例
■遠吠え
■家具を壊すなどの破壊行為
■暴れ回る
■トイレ以外で粗相をする
■嘔吐
■自分の足を噛むなどの自傷行為
分離不安に陥ると、こういった症状が現れます。
中でも、「留守番している間中吠え続ける」というのは代表的な症状です。
留守番中に吠えなくさせるためのトレーニング方法や対策法
留守番時に犬が吠え続けるのは分離不安が原因。
ですので、分離不安の状態にさせないようなトレーニングをしていく必要があります。
以下に、具体的なトレーニング法について記していきます。
またトレーニング以外にも、「こうすれば留守番をしている時に吠えにくくなる」という方法についても紹介していきます。
短時間の留守番を繰り返す
留守番時に犬が吠え続けてしまうのは、「一人にされた状態がいつまで続くかわからない」という不安が原因です。
なので、まずは短時間の留守番を繰り返し行なってください。
短時間というのは、「5~10分」です。
留守番ができないワンちゃんの場合、これくらいの時間から始めた方がいいでしょう。
一旦外出をするフリをして、5分くらいしたら家に戻る。
これを一日に何回も繰り返すことで犬は、
なぁんだ、一人になってもすぐに飼い主さんは帰ってくるんだ~♪
と安心するようになってきます。
5分~10分の留守番で吠えなくなってきたら、留守番させる時間を徐々に長くしていってください。
まずは、30分くらいの留守番で吠えなくなったら第一関門クリア、という感じです^^
スマホやビデオカメラなどで、留守番中の犬の様子を撮影しておくとわかりやすいと思います。
帰宅時は一旦無視
帰宅後は、かわいい愛犬に触りたくて仕方ないですよね?
愛犬も、飼い主さんが帰ってきたことに興奮して、尻尾を振って大はしゃぎしているはずです。
しかし・・・
ここは我慢のしどころ。
すぐにでも可愛がりたいところですが、心を鬼にして一旦無視してください。
そして、着替えたり片づけをしたりしながら、犬が落ち着くのを待ちます。
飛びつこうとしたり吠えたりしている間は徹底的に無視を続けてください。
こうすることで犬は、
人間の都合が最優先なのだ。
ということを知り、『我慢』することを覚えていきます。
そして犬が落ち着きを取り戻したら、そこでたっぷり褒め、存分に可愛がってあげてください。
こうすることで、
吠えたり暴れたりしないでおとなしく待ってると褒めてくれるんだ♪
と学習し、留守番中の無駄吠え防止にも繋がっていきます。
留守番前に特別なおもちゃを与える
犬は、おもちゃで遊ぶのが大好き。
普段遊べない特別なおもちゃとなればなおさら。
ですので、そういった『留守番用の特別なおもちゃ』をいくつか用意しておくと無駄吠え防止に役立ちます。
留守番が嫌いな犬は、飼い主が外出の準備を始めるだけで吠えだしますが、
留守番の時には、あの特別なおもちゃで遊べる!!
と思うようになれば「留守番=おもちゃで遊べる=楽しい」と連想するようになり、留守番の苦痛を軽減することができます。
結果、留守番時の無駄吠えの原因である分離不安解消も期待できるわけです。
留守番させる前に散歩をする
これは、トレーニングというより対策法ですが、、、
留守番前にたっぷり散歩しておくと、満足感とほどよい疲労感から、留守番中はぐっすり寝るようになることが多いです。
散歩が無理な場合は、飼い主が一緒に遊んであげるだけでも効果があります。
こういった対策法を、上記のトレーニングと併用することで効果が高まります。
音楽を流しておく
これもトレーニングではなく対策法の一つ。
犬は、音に非常に敏感です。
一人でいる時に、外を走る車やバイクの音が聞こえるだけで不安になり、つい吠えてしまうこともあります。
ですので、外の音があまり気にならないように、テレビや音楽をつけっぱなしにしておくという方法が有効な場合も。
犬用のヒーリングCDも売っているので、そういったものを活用するのもよいと思います。
なお音量については、あまりうるさくしない方がよいでしょう。
騒々しい環境に慣れてしまうのも問題なので。
普段の生活を『犬優先』にしない
分離不安に陥るワンちゃんは、普段過剰に甘やかされていることが原因になることもあります。
例えば、こんなことをしていないでしょうか?
■毎日一緒のベッド(布団)で寝ている
■ソファなど居心地の良い場所を犬に譲る
■人間のご飯の前に、犬のご飯を用意する
■吠えたらすぐに犬のところへ行ってあげる
こういった行為はすべてNGです。
飼い主への依存心を高めたり、「自分は人間と同等以上だ」と勘違いするようになる原因になってしまいますので。
無駄吠えは分離不安が主な原因ですが、こうした「甘やかし」による犬の勘違いが無駄吠えの原因になることもあります。
犬と一緒に寝たいという気持ちは、すごくよく分かります^^;
僕もそうですし。
しかし、やはり犬と人間とは違う生き物。
毎日一緒に寝ていても問題ないワンちゃんももちろんいますが、個性によっては、そこで勘違いして問題行動に走るワンちゃんも出てきてしまいます。
たまに一緒に寝るくらいはいいと思いますが、基本的には寝室は別にすべきでしょう。
特に、いろいろな習慣を身に付ける時期である子犬の頃は。
「こっそり家を出る」という方法は賛否両論
犬の留守番時の不安を解消する方法として、
犬にバレないようにこっそり家を出る
という方法を推奨している方もいらっしゃいます。
しかし、この方法については賛否両論。
犬は、人間よりも遥かに敏感な動物なので、飼い主が外出したことなど結局すぐに察知します。
であるならば、しっかりと「行ってくるね♪」と笑顔を見せ、これから留守番させることを認識させた方が良いと僕は思います。
いつもこっそり出掛けるようになると、
飼い主さん、いつの間にか居なくなるんだよなぁ・・・
という不安を覚えるようになり、神経質な犬になってしまう可能性も考えられます。
個人的な意見ではありますが、留守番させる時は、しっかりと声掛けをする方がよいというのが僕の結論です。
最後に
ほとんどの場合、上記の留守番トレーニングによって「分離不安による無駄吠え」は解消されていくでしょう。
もしトレーニングを続けても全く効果がない場合は、よほど大きなトラウマを抱えていたり、性格的に非常に難しい子だったりすることも考えられます。
そういった場合は、ドッグトレーナーなどの専門家に相談してみた方がよいかもしれません。