なぜ犬はネギ類(玉ねぎ・ニラ・らっきょう等)を食べてはいけない?加熱後は?少量なら?スープなら?

玉ねぎ・ニラ・らっきょう 犬が食べてはいけないもの

「犬が玉ねぎを食べてはいけない」というのは有名な話。
犬を飼っている多くの人がご存知かと思われます。

 

あ、どうも!
『マノミリパパ(@rokurou_mano)』です。

 

なお、玉ねぎに限らず、ニラやらっきょう、あさつきなどの『ネギ類』もすべて同様。
犬に食べさせてはいけない食べ物です。

ということでこのページでは、

■なぜ犬にネギ類(玉ねぎ・ニラ・らっきょうなど)を食べさせてはいけないのか?

■食べてしまった場合にはどのような症状が出る?

■加熱してもダメ? 少量でもダメ? スープもダメ?

といった点について解説していきます!

犬がネギ類を食べてはいけない理由

玉ねぎや長ねぎ、ニラ、らっきょう、あさつきなどの『ネギ類』には、犬にとって有害である有機チオ硫酸化合物が含まれています。

この有機チオ硫酸化合物を犬が摂取してしまうと、中毒症状を起こしてしまう場合があるのです。
いわゆる『ネギ中毒』ですね。

玉ねぎが特に有名ですが、玉ねぎだけでなく、らっきょうやニラといった他のネギ類も犬には一切与えないように注意が必要です。

どのような中毒症状が出る?

犬が玉ねぎなどを食べてしまった場合、酸素を運ぶ細胞である『赤血球』が破壊されてしまいます。

その結果・・・

■貧血
■呼吸困難
■ふらつき
■血尿
■嘔吐
■下痢

といった症状を引き起こします。

場合によっては死に至るほど強い症状が出ることもあるので、ネギ類の中でも特によく使う食材である『玉ねぎ』の管理には十分な注意が必要。

地面に無造作に置いておく、というようなことは絶対に避けるべきです。

中毒症状が出るまでの時間

もし玉ねぎやらっきょうを食べてしまった場合でも、すぐに中毒症状が現れるわけではありません。

症状が出るのは、早くても1日ほど経ってから。
遅ければ3~4日経ってから、というケースもあります。

玉ねぎをちょっとだけ食べちゃったけど、2時間経ってもなんともないから平気ね!

と考えるのは危険ですので、玉ねぎなどを食べてしまった場合はすぐに獣医師に連絡して対処方法を聞いてください。

自己判断で対処するのは危険です。

玉ねぎを食べた場合の致死量

ネギ類の中で、犬にとっての有害物質が含まれている量が最も多い『玉ねぎ』を例にすると・・・

個体差があるので一概には言えませんが、目安としては、

『体重1kg』あたりで『玉ねぎ20g』

が致死量と言われています。

玉ねぎ1個で大体200gなので、5kgくらいの体重の犬ならば『玉ねぎ半分くらい』が致死量となる計算。

ただ、しつこいようですが、個体差があるので、まるっと1個の玉ねぎを食べても平気な犬もいれば、ほんのひと切れ食べただけでも重症化した犬もいます。

上記の致死量はあくまで目安ですので、致死量に囚われず「一切与えない」という姿勢を徹底すべきです。

加熱したら大丈夫?

加熱すれば有害物質が消えると誤解している方もいらっしゃるようですが、加熱してもネギ類の有害物質は消えません。

どんなに熱を加えようが、玉ねぎやニラやらっきょうなどは与えては駄目です。

少量なら大丈夫?

「玉ねぎをほんの少しなら・・・」
「らっきょうを一粒くらいだったら・・・」

こういった考えもNGです。

確かに、少量ならば無症状なことも多いです。

しかし人間同様、犬にも『個体差』があります。
犬種の違い、体の大きさの違い、年齢の違い、体質の違いなどなど。

どういった個体かによって状況はガラっと変わってくるため、一概に「少量なら大丈夫」とは言えないのです。

ほんのわずかな量で危険な状態に陥る犬も存在します。
そして、自分の愛犬がどういうタイプなのかはわかりません。

ですので、油断せず少量であろうとも食べさせないように気を付けるべきです。

玉ねぎが入っていたスープは?

玉ねぎが入ってたけど、スープだけなら大丈夫よね!玉ねぎ本体を食べるわけじゃないし。

いえ、玉ねぎの入っていたスープを飲むのも避けた方がいいです。
玉ねぎの成分がエキスとして流れ出しているので。

玉ねぎの入った味噌汁や、長ねぎの入っていた鍋のスープなども与えてはいけません。

 

そこまで神経質になるべきなのかなぁ?

そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。

確かに、スープに溶け込んだエキス程度ならば、すぐに中毒症状が出るようなことは考えづらいです。

しかし、スープに溶け込んだ程度の少量であろうとも、定期的に食べさせてしまうことで犬の体に蓄積していき、貧血体質になってしまったり、肝臓や腎臓といった内臓にダメージを与えることになる場合があるのです。

油断せず、ネギ類が入っていたスープや汁は与えないようにすべきですね。

ネギ類が入っている料理にも注意

ネギ類、特に玉ねぎは、あらゆる料理にさりげなく入っているもの。

代表的なものだけでも・・・

■ピザ
■ハンバーグ
■チャーハン
■カレーライス
■カツ丼
■牛丼

と、人間が普段当たり前のように食べているメジャーな料理たちがポンポン出てきます。。。

エキスレベルも含めれば、玉ねぎを使ってない料理の方が少ないんじゃないかと思えてしまうくらい・・・

ですので、基本的には人間の食べているものは与えないという姿勢が大事です。

物欲しそうにこちらを見ている愛犬に対して、ついついあげたくなってしまうものですが、ここはひたすら我慢です^^;

ネギ類を食べてしまった場合の対処法

万が一犬が玉ねぎやニラを食べてしまった場合は、自己判断で吐かせようとしたりしないでください。
窒息などの危険もありますので。

もちろん、「塩水を飲ませる」などという巷に流れる嘘を信じるのもご法度です。

もし犬が玉ねぎなどを食べてしまったら、慌てずに獣医師へ連絡すべき。
ネギ類の中毒症状は、すぐには起こらないので。

そこで、何を食べたのか、どれくらい食べたのかなどを正確に説明し、指示を仰いでください。

とにかく冷静に、専門家に相談するというのが最優先です。

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