犬がおもちゃを持ってくる時の気持ちは?飼い主の取るべき行動

犬がおもちゃを持ってくる時の気持ちは?飼い主の取るべき行動 犬のおもちゃ・グッズ

愛犬が自分のお気に入りのおもちゃをくわえて、足元までトコトコと運んでくる姿は、飼い主さんにとって至福の瞬間ですよね。

「さあ、遊ぼう!」というお誘いかと思いきや、いざ受け取ろうとすると離さなかったり、ただ見せに来るだけだったりと、犬の行動には不思議がいっぱいです。

あ、どうも!
『マノミリパパ(@rokurou_mano)』です。

我が家のカニンヘンダックス姉妹、ブラックタンの「マノ(♀・3.5kg)」とシルバーダップルの「ミリ(♀・3.8kg)」も、おもちゃの運び屋です。
特にミリは、僕が仕事から帰宅すると必ずと言っていいほど「たまごちゃん(ラバートイ)」をくわえて全力で出迎えてくれます。

マノの場合は、おもちゃを膝の上に乗せてじっと見つめてくるスタイル。

こうした愛犬たちのサインを正しく読み解くことで、愛犬との絆はさらに深まります。

結論としては、犬がおもちゃを持ってくるのは「信頼・喜び・欲求」のいずれかが根底にあります。

この記事では、犬がおもちゃを持ってくる時の深層心理や、持ってきても離さない・遊ばないといった「あるある」な悩みの解決策、そして適切な対応としつけについて詳しく解説します。

愛犬の本当の気持ちを知って、より良い関係を築いていきましょう!

犬がおもちゃを持ってくる主な心理

犬がわざわざおもちゃを選んで飼い主さんの元へ運んでくる行動には、いくつかの代表的な心理が隠されています。

犬にとっておもちゃは自分の所有物(宝物)であり、宝物を誰かの元へ持っていくという行為自体、非常に特別な意味を持っています。

ここでは、愛犬がおもちゃを運んできた時の主な気持ちについて紹介していきます。

「遊んでほしい!」というストレートな遊びのお誘い

最も分かりやすい理由は「一緒に遊ぼう!」というアクティブなお誘いです。

犬は、「おもちゃを飼い主さんのところへ持っていけば、投げてくれる、あるいは引っ張りっこをしてくれる」と学習しています。

愛犬がおもちゃを足元に置いて一歩下がり、期待に満ちた瞳でこちらを見つめているなら、それは遊びのスタートサイン。

この時、犬はエネルギーを発散させたい、あるいは飼い主さんと一緒に何かを楽しみたいという純粋な欲求を抱いています。

「見て見て!」という自慢や褒めてほしい気持ち

おもちゃを運んできても、投げさせようとはせず、ただくわえたまま周囲を歩き回ったり見せびらかしたりすることがあります。

これは、手に入れた獲物(おもちゃ)に対する「自慢」や「所有感の誇示」です。

犬は飼い主さんに「こんなに素敵なものを持っているんだよ」と報告し、共感してほしいと考えています。
人間で言えば、描いた絵や作った作品を「見て!」と持ってくる子供のような心理に近いでしょう。

この場合、無理におもちゃを奪うのではなく、「すごいね」「いいもの持ってるね」と優しく声をかけてあげることが、犬の承認欲求を満たすことに繋がります。

「おかえりなさい!」という帰宅時の喜びと興奮

飼い主さんが帰宅した直後におもちゃを持ってくるのは、喜びを表現するための「転位行動」の一種である場合が多いです。

帰宅した飼い主さんに会えた嬉しさで興奮がピークに達した時、犬はそのエネルギーをどう処理していいか分からず、近くにあるおもちゃをくわえることで気持ちを落ち着かせようとします。

ミリがたまごちゃんをくわえて悶絶しながら出迎えてくれるのは、まさに「嬉しすぎて何かを口にしていないと落ち着かない!」という興奮の裏返しなんです。

おもちゃをプレゼントしているようにも見えますが、犬にとっては自分の感情をコントロールするための大切な儀式でもあります。

「大好き!」という信頼と親愛の証

自分の大切な宝物を見せる、あるいは預けるという行為は、深い信頼関係があってこそ成立します。

野生時代の名残で、犬は本来自分の所有物を奪われることを警戒します。
しかし、飼い主さんにおもちゃを持ってくるのは「この人なら自分の宝物を取ったりしない」「この人と共有したい」という強い親愛の情があるからです。

特におもちゃを持って膝に乗る、あるいは体に押し付けてくる行動は、物理的な距離を縮めたいという甘えのサイン。

こうした接触行動は、犬の脳内でオキシトシン(幸福ホルモン)を分泌させることが分かっています。

おもちゃを持ってくるけど「遊ばない」「離さない」理由

せっかくおもちゃを持ってきたのに、手を伸ばすと逃げたり、唸って離さなかったりすると「一体どっちなの?」と困惑してしまいますよね。

この矛盾したような行動には、犬特有の遊びのルールや所有欲が関係しています。

飼い主さんが戸惑いやすい「持ってくるけど離さない」パターンの心理を詳しく解説します。

持ってくるけど離さない・押し付けてくる心理

愛犬がおもちゃをグイグイと飼い主さんの足や手に押し付けてくるのに、いざ取ろうとすると力を込めて拒否する。

これは、投げてもらう遊びではなく「引っ張りっこ」を求めているサインです。

犬にとって、おもちゃの所有権を巡って飼い主さんと力比べをすることは、非常にエキサイティングな遊びです。
犬は「取ってみてよ!」という挑発を楽しみ、飼い主さんが応戦してくれるのを待っています。

また、離さないことで飼い主さんの注目をより長く引きつけたいという意図もあります。

この時、愛犬の尻尾が振られており、表情が明るければ、所有権を争うスリリングなゲームを楽しんでいる状態と言えます。

持ってくるけど遊ばないのはなぜ?

足元におもちゃを置いて、そのままどこかへ行ってしまったり、ただ近くで寝始めたりすることがあります。

これは「おもちゃをきっかけにして、飼い主さんのそばにいたい」という場所の確保が目的かもしれません。

犬はおもちゃを媒介にして、飼い主さんとのコミュニケーションのきっかけを作ろうとします。
遊ぶこと自体が目的ではなく、「おもちゃを持っていけば飼い主さんがこっちを向いてくれる」という確信があるのです。

また、単に「後で遊ぶためにここに置いておこう」と、飼い主さんの近くを安全な保管場所として選んでいる可能性もあります。

我が家のマノも、僕の足元にそっとぬいぐるみを置いたままスヤスヤ眠ることがありますが、これは僕のそばが一番安心できる場所だと認めてくれている証拠です。

唸る(うなる)時の注意点と接し方

おもちゃをくわえたまま「ウー」と唸る場合、遊びの延長での「楽しい唸り」か、所有物を守るための「警告の唸り」かを見極める必要があります。

遊びに夢中になって出る唸り声は、トーンが一定で、体全体がリラックスしています。

しかし、鼻にシワを寄せたり、目が据わっていたり、体を硬直させて唸る場合は「リソースガーディング(所有物防衛)」という問題行動の可能性があります。

この状態で無理におもちゃを奪おうとすると、噛みつきに発展するリスクがあり非常に危険です。

唸る愛犬から無理矢理奪うのではなく、おやつとの交換で「おもちゃを離すと良いことがある」と学習させる手法が一般的ですので、チャレンジしてみてください。

愛犬の行動 主な深層心理 飼い主の推奨アクション
離さない 引っ張りっこをして力比べをしたい 左右に優しく振って引っ張りっこに応じる
押し付けてくる もっと注目してほしい、甘えたい おもちゃを介して体を撫でてあげる
唸りながら遊ぶ 興奮してゲームを楽しんでいる 興奮しすぎない程度に遊びを継続
置いて去る 共有による満足、または保管 「ありがとう」と声をかけて見守る

犬がしつこくおもちゃを持ってくる時の対処法

愛犬がおもちゃを持ってくるのは可愛いものですが、仕事中や深夜など、あまりにしつこいと困ってしまいますよね。

犬は「しつこく誘えば応じてくれる」と学習すると、要求がエスカレートする傾向があります。

ここでは、遊びのルール作りと、おもちゃを通じた健全なしつけについて解説します。

遊びのルールを作る

犬との遊びにおいて最も重要なのは、「遊びの開始と終了の主導権を飼い主が握ること」です。

愛犬がおもちゃを持ってきた時、毎回すぐに応じていると、犬は自分をリーダーだと勘違いしてしまうことがあります。

ドッグトレーニングのトレンドでも、飼い主の指示に従うことで遊びという報酬を得る「プレムックの原理」の応用が重視されています。

もし遊びを切り上げたい時は、きっぱりと「おしまい」と声をかけ、おもちゃを片付けるか、愛犬が届かない場所に置きます。

その後は愛犬がどれだけ誘ってきても、反応せずに「無視」を徹底してください。

ミリもしつこい時はありますが、僕がPCに向かって「おしまい」と言った後は、諦めて自分のベッドへ戻るよう習慣づけています。

膝に乗る・体に押し付ける行動が続く場合は「タイムアウト」を活用する

おもちゃを持って膝に乗ってくる、あるいは顔の近くにおもちゃを押し付けてくる行動は、親愛の情が強い反面、要求を通そうとする力が強い場合もあります。

この行動自体を禁止する必要はありませんが、もし飼い主さんが「今はやめてほしい」と感じるなら、一度立ち上がってその場を離れる「タイムアウト」が有効です。

犬に「強引な誘い方をすると、飼い主さんがいなくなってしまう」と理解させるのです。

逆に応じられる時は、おもちゃを受け取る前に「オスワリ」などの指示を出し、成功してから遊んであげることで、おもちゃを持ってくる行動をしつけのトレーニングに活用することができます。

その他、以下のようなトレーニングも、できれば実施した方が良いです。

  • 「チョウダイ(アウト)」の習得:おもちゃを口から離す指示を完璧にします。
  • 交換条件を出す:おもちゃを離したらおやつをあげる、または再び投げる。
  • 集中力の管理:一回の遊びは5分〜10分程度。集中力が切れる前に終わらせるのがコツ。

まとめ

犬がおもちゃを持ってくる行動は、愛犬から飼い主さんへの「大好き」が詰まったメッセージです。

遊んでほしいという要求だけでなく、自慢、信頼、興奮の抑制など、その時々の状況によって犬の気持ちは変化しています。

愛犬がおもちゃを持ってきた時は、まずその表情や尻尾の動きを観察してみてください。
もし「離さない」「遊ばない」といった不可解な行動があっても、それは犬なりの遊びのルールや所有の喜びを感じている証拠です。

無理に奪ったり叱ったりせず、犬のペースを尊重しつつ、飼い主さんが主導権を持って楽しくコミュニケーションをとってあげてください。

マノやミリも、おもちゃを通じて毎日たくさんの気持ちを伝えてくれます。

皆さんも愛犬が持ってきたその「宝物」を通じて、言葉以上の絆を育んでいってくださいね。