先日、犬の避妊はすべきなのかどうか悩んだことについて記事にしました。
その結果、手術はかわいそうだしリスクもあるけど、将来的な病気リスクを考えると避妊手術をした方が長生きできるということで、手術に踏み切ることにしました!
あ、どうも!
『マノミリパパ(@rokurou_mano)』です。
いやいや、悩むまでもなく、子供を産ませるつもりがないなら避妊は常識でしょ!
という意見も多いのですが、大事な臓器を摘出するわけですから、「常識だから」の一言で安易に手術せずに、一考した方がよいのかなと僕は思います。
出る答えは同じでも、一度真剣に、
■女の子でなくなってしまうこと
■リスクがゼロではないこと
について向き合ってみることで、愛犬の大事さを再確認できますし。
・・・と、なんだか堅苦しい始まりになってしまいましたが、結果としては無事に終わりましたので、ポップな感じで体験記として書いていければと思います^^
手術の日の朝
朝。
マノは、いつも通りはしゃぎまくりのうれションしまくり。
いまだに、少しでも嬉しい事があるとチョロっと漏れちゃいます。。。
あまりにうれションしまくるので、尿漏れ的なことなのか心配になって一度病院に相談したことがあったのですが、
ただのうれションなので安心してください♪
と言われちゃいました。。。
安心・・・していいのかな??
そんな元気なマノと遊んでいたのですが、空腹なのか、やたらいろいろなものに噛みつきます。
避妊手術前は朝ご飯を抜く必要があるので。
こういったおもちゃだけでなく、壁や僕の手なども噛み噛み・・・><
しかしこの後に手術が控えていることを考えると、ついかわいそうになってしまい、なんでも許してしまいます。
本来は、噛み噛みは止めさせるようにしつけないといけないところなのですが。。。
それにしても、この時は本当に気持ちが落ち着かなかったですね。
でも・・・
この手術はマノに長生きしてもらうため!
そう自分に言い聞かせつつ、妻と一緒に明るく接しました。
子供たちも、小学校に行く前に「マノ大丈夫かな~・・・?」と心配そうにしていました。
親が不安がっているのを感じ取ったのかもしれません。
車で動物病院へ
時刻は昼前。
そろそろ、動物病院へ向かう時間です。
マノは車が好きなので、この時点では特に変化はなく。
どこへ行くのかなぁ~?
くらいの、いつもの感じでした。
もうちょっとで、君にとってはちょっと辛い場所に行くことになるんだ・・・
でも、将来の君のためのことだからっ!!
と、心の中でマノに声をかけながら車を運転します。
妻と一緒に行ったのですが、二人で「あの獣医師さんなら大丈夫だよね!」と励まし合いながら病院へ行きました。
大げさ・・・ですかね><
受ける避妊手術は「卵巣子宮摘出術」
動物病院に到着すると、早速診察室に通してもらい、そこで犬の避妊手術についてしっかりと説明をしてくれました。
ちなみに、受ける手術は「卵巣子宮摘出術」。
今では、「卵巣摘出術」と「卵巣子宮摘出術」の2つの避妊手術があり、「卵巣子宮摘出術」の方が主流となっています。
しかし、どちらの手術がよいのかは議論があり、一概に「こっちの手術にすべき」とは言えません。
このあたりについても近々記事化しようと思いますが、とりあえずは、ドクターが慣れている手術方法を選択するのがよいと思います。
獣医師作成の避妊手術資料の要約
ここからは、獣医師さんからパワーポイントで作成された資料をもとに丁寧な説明がありました。
その資料を写メらせていただいたので、要点をまとめて掲載していきます。
資料をまるっと載せるわけにはいかないので。。。
ということで以下、獣医師さんが作成した犬の避妊手術についての資料に基づいた要約です。
避妊手術の目的
卵巣と子宮を摘出して、女性ホルモンを抑えることで女性ホルモン関連の疾患を予防して寿命を延ばすことを目的とします。(子宮内膜炎・子宮蓄膿症・乳腺腫瘍)
また、生理・発情(ヒート)による出血やその他の問題も解消します。
避妊手術のリスク・デメリット
全身麻酔が必須となるため、リスクがゼロではありません。
人間に対しても、100%安全な麻酔法・麻酔薬は存在しないので。
ただし、全身麻酔によって重篤な状態になるのは非常に稀。
大学病院麻酔科の統計データでは、4,000~5,000頭に1頭ほどの割合。
しかもこの割合は、老犬なども含めたものなので、避妊手術を受ける若い犬の場合はさらにリスクが下がります。
避妊手術の流れ
①術前検査(血液検査・レントゲンなど)
②麻酔導入(鎮静剤・鎮痛剤など)
③全身麻酔開始
④毛剃り・消毒
⑤卵巣・子宮摘出手術
※所要時間は30~60分ほど
⑥全身麻酔終了
※双麻酔時間は60~90分ほど
⑦覚醒
⑧エリザベスカラー装着
⑨化膿止めのための抗生剤を内服処方
このあと、10日ほど経ってから抜糸となります。
全身麻酔の流れ
①採血・血管確保・点滴
②心電計装着
③麻酔導入(鎮静剤・鎮痛剤など)
④生体モニター装着
⑤気管チュープを気管に挿管
⑥吸入麻酔(ガス麻酔)でコントロール
⑦生体モニターで心電図・血圧・呼吸計・血中酸素・濃度・麻酔ガス濃度などをモニター
⑧麻酔終了、気管チューブ抜管
⑨覚醒(30分~)
一言で『全身麻酔』と言っても、具体的にどんなことをするのか分からなかったので、このあたりを詳細に記した資料を見せていただけたのは本当にありがたかったですね。
万全の体勢でやってくださっているということが心底伝わりました。
術前検査
手術の安全度をより高める為、手術前に血液検査によって以下の点について確認します。
■酸素を運ぶ赤血球の割合
■感染を抑える白血球の数
■止血に必要な血小板数
■栄養状態評価の血糖値
犬が高齢の場合は、心臓や肺の評価のためにレントゲンや超音波での検査を追加で実施します。
炭酸ガスレーザーを使用
腫れを抑える
痛みを抑える
手術時間を短縮する
といった目的のため、すべての手術で炭酸ガスレーザーを使用します。
具体的には、微小血管・毛細血管・神経・リンパ管を、レーザー光線の熱でシーリングしながら切開します。
いよいよ避妊手術へ・・・
獣医師さんからの丁寧な説明を受けた後、まずはマノが診察台へ。
体重を測ったり、獣医師さんが目視でマノの状態を見たりします。
獣医師さんの許可を撮った上で、マノが診察されている様子を撮っていたものの・・・
何枚撮ってもこんな感じで、全然顔を上げてくれません。。。
落ち着きがない様子で診察台の上をウロウロし、全く僕や妻の顔を見ようとしません。
マノなりに、何かを察しているのでしょうか・・・
そう考えると切なくなります。。。
そのまま、獣医師さんに「よろしくお願いしますっ・・・」と伝えて、一旦家に帰りました。
夕方、お迎えへ!
お迎えの時を心待ちにする僕ら
13時くらいに家に帰って来てから、妻と二人でコンビニ弁当を食べるものの、心は落ち着かず。
僕 「今頃、マノ何してるかなぁ?」
妻 「もうそろそろ麻酔が始まってるのかなぁ?」
話題はマノ一色。。。
妻に至っては、寂しいからとこんなことまでしてました。
マノの定位置に、ダックスの人形。。。
目に入るたびに、余計寂しくなるような気が・・・^^;
そんなこんながありながら、幸か不幸か小学校の授業参観があったりしたので気が紛れ、気付けばお迎え予定時間となる17時前。
家族全員で迎えに行きます。
まずは手術後の説明
病院へ到着し、早速診察室へ。
まずは、事前検査の結果や手術についての説明をしてくださいました。
そこで持ってきてくれたのが、摘出した卵巣と子宮。
ちょっとグロテスクですけど、見ますか?
と聞かれましたが、マノの中に入ってきた臓器なので是非見たいと思い、家族全員で「お願いします!」と答えました。
持ってきてくれた卵巣と子宮も写メっておいたので、ここに掲載させていただきます。
内臓のため、ちょっとグロいので、苦手な方はスクロールして回避してください!
左上と右上にある丸っこい部分が卵巣。
Vの字になっている細い部分が子宮です。
子宮って、こんな形なんですね。
もっと丸いものだと思ったら、あんなに細長いとは。。。
マノ、登場!!
こうして術後の説明も終わり、いよいよ待望のマノとの対面の時!!
もはや、うれションとは呼べないレベルのおしっこをダダ漏らすマノ・・・
慌てて、獣医師さんと動物看護士さんがタオルで拭いてくれていました。。。
この診察台の上で、しっかり1回分はしたんじゃないでしょうか。
病院の皆様、本当に済みませんっ・・・・・・
しかしその後は、やはり麻酔や手術の影響なのか、とにかくぐったりしているマノ。
当たり前かもしれませんが、こんなに元気のないマノを見たのは初めてです。
手術痕をペロペロと舐めないようにするためのエリザベスカラーがなんとも切ない・・・
これを、抜糸する10日先までは毎日付けっぱなしにしないといけないとのこと。
保護服などがあれば、そちらに切り替えても構わないとのことなので、我が家ではエリザベスカラーと保護服を併用しつつ、どうしてもマノが嫌がるようならば保護服だけにする方針です。
そして、傷口はこんな感じ。
医療用のホチキスで止められています。
炭酸ガスレーザーでの手術は、手術痕が小さく回復が早い事が特徴。
安全性も高く、術後の痛みも少ないようなので、良いことずくめです。
個人的には、炭酸ガスレーザーを使って手術している病院がオススメです!
手術後に気を付けること
この後、術後の注意点などをご説明いただき、終了となりました。
主な注意点は以下の通り。
■患部をペロペロと舐められないようにする(傷口が膿んでしまうので)
■1~2日はとにかく絶対安静にさせて、その後はどれだけ元気になったかによって臨機応変に
■最初はあまりご飯を食べないと思うので、無理に食べさせる必要はない
■回復すれば食欲は戻るが、性ホルモンが分泌されなくなる影響で代謝が落ち、太りやすくなっているので、フードの量を調整すべき
中でも驚いたのが、犬のダイエットについて。
太ってきたり、食事を与え過ぎたりしても、その分たくさん運動させればいいと思っていたのですが、それではダメなんだとか。
犬は運動したところでそんなに痩せないそうです。
犬のダイエットは食事制限のみとなるので、おねだりされた時に「かわいいなぁ」と思ってついフードをあげ過ぎないようにする必要があります。
頑張らないと^^;
マノ、ご帰還!!
帰りの車中でもぐったりしているマノ。
いつもがヤンチャすぎるくらい元気なので、そのギャップになんとも言えない気持ちになります。
無事に帰宅し、まずは記念撮影!
やっぱり元気ない・・・><
どんなに声をかけても顔を上げてくれません。。。
獣医師さんから「今日は泥のように眠り続けると思います」の言葉通り、ずーっと寝ているような状態でした。
しばらくはあまり構ってはいけないとのことだったので、こたつのそばにマノ用の寝床を作って寝かせておくことに。
常にこんな感じで、寝るか薄目を開けるか、という状態。
動きもほとんどなく、動かない鳥として有名な『ハシビロコウ』よりも動かないんじゃないかというくらい。。。
一人にしておくのは不安ということで、寝る時は、妻と息子がこたつで雑魚寝してマノに付き添ってくれていました。
一夜明け・・・
朝のマノの様子!
ようやく、ある程度目を開けるようになってきました!
動きは相変わらずゆったりですが。
あとはこのまま、とことんこの寝床でゆっくり過ごしてもらい、元気が出てくるのを待ちたいと思います。
いろいろ心配でしたが、とりあえず無事に一夜明けてくれて本当に良かったです!!
抜糸までは気が抜けないので、今後も油断せずにいようと思います。
以上、マノの避妊手術レポートでした!