我が家では近々、愛犬であるカニンヘンダックスの『マノ(♀)』の避妊手術を控えています。
↑上の画像がマノです。
どうも。
『マノミリパパ(@rokurou_mano)』です。
ここに至るまで、「女の子の愛犬に避妊手術は必要なのか?」ということについて、色々考えてみました。
現在では、妊娠を望まない場合は避妊手術を受けるのが常識的となっていますが・・・
常識だからと、ただ受け入れるだけでいいのか?
避妊手術を受けるメリットやデメリットは?
本当に避妊手術はやるべきなのか?
このあたりについて、獣医師さんとも相談してきました。
結果的には避妊手術を受けることにしたのですが、その理由などについても書かせていただきます。
犬の避妊に対する考え方
現在では、妊娠を望まないのならば避妊はすべき、という考え方が主流。
後述しますが、子供を産ませるつもりがない場合は避妊のメリットが多いからです。
ただ、だからと言って何も考えずに「よし、じゃあ避妊手術を受けさせるか!」と考えるのはよくないのかなと。
具体的にどういったメリットとデメリットがあるのか。
自分の望むことと合致しているか。
このあたりについて、一度じっくり向き合うべきだと思います。
女の子としての大切な臓器を摘出するのですから、「常識だからやろう」ではなく、それが何を意味するのか、どういったリスクがあるのか、といったことについては知っておくべきでしょう。
避妊手術によるメリット
病気のリスクを減らせる
避妊手術をする一番の理由は、やはりこれだと思います。
卵巣・子宮が残っていると、
■子宮蓄膿症(しきゅうちくのうしょう)
■乳腺腫瘍(にゅうせんしゅよう)
といった病気にかかる可能性があります。
しかし避妊手術を受ければ、「子宮内膜炎」と「子宮蓄膿症」のリスクはゼロになりますし、「乳腺腫瘍」のリスクも激減します。
乳腺腫瘍については、避妊をしていないメスの場合は約25%で発生してしまいますが、初回のヒート前に避妊手術を行なうと約0.5%まで発生率を下げられるというデータがあります。
これらの病気は、どれも命に関わることもある病気。
そういった病気のリスクを無くすことで、愛犬と少しでも長く一緒にいられる可能性が高くなるわけです。
これだけでも、僕の中では「避妊手術は必須だな」と思えました。
意図しない妊娠を防げる
飼い主側が愛犬の妊娠を望まない場合、避妊手術によって100%妊娠を防げるというのも大きなメリット。
望まない妊娠により、捨て犬が増えたり、結果的に殺処分されてしまう不幸な犬が増えてしまったり、といった最悪の事態を回避できます。
「中絶すればいい」とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、道徳的にできればやらない方がよいことですし、そもそも中絶は愛犬の体に大きな負担がかかります。
避妊手術によって、こうした心配は一切不要となります。
生理(ヒート)への対応が必要なくなる
犬も人間同様、メスの場合は生理がきます。
頻度としては、小型犬なら年に2回程度、大型犬なら年に1~2回。
そして犬に閉経はなく、生理は一生続きます。
犬の生理は「ヒート」とも呼ばれ、人間の生理とは少し性質が異なるもの。
人間の生理中は妊娠しにくい状態ですが、犬の生理(ヒート)は妊娠を目的として発情することを指します。
ヒート中は、発情に伴う出血や陰部の腫れなどのストレスがあったり、精神的に不安定になったりすることも・・・
その結果、噛みつきや吠えなどの問題行動が起こることもあります。
避妊手術により、こうした心配はほぼ払しょくされるのも大きいですね。
避妊手術によるデメリット
手術による死亡リスク
ごくごく低い確率ではありますが、手術である以上、麻酔による心不全や避妊手術の失敗などで愛犬が亡くなってしまう可能性も否定はできません。
全身麻酔は体への負担が大きく、人間でも全身麻酔によって死亡するケースもわずかながらにあるくらいなので。
それだけに、避妊手術を受ける際は、慎重に病院選びを行なうべきです。
「近いから」といった安易な理由で決めるべきではありません。
リスクや手術内容についての詳細な説明がない病院は、個人的に信用できないと思っていますので、参考までに。
じゃあ避妊手術なんてしない方がいいんじゃ?
僕も最初はそう思いましたが、獣医師さんによると、手術による死亡リスクよりも、卵巣や子宮の病気によって死亡するリスクの方が全然高いとのことなので、僕は避妊手術を受けさせることを選択しました。
太りやすくなる
あるべき臓器が無くなったことでホルモンバランスが崩れ、基礎代謝も低下し、太りやすくなることが多いようです。
ただ、食事の量やフードの種類をコントロールすることで防げますので、大きなデメリットではないのかなと。
避妊手術をすると性格が変わる?
避妊や去勢の手術を受けると性格が変わる。
これはよく言われていることですし、実際にそう感じてらっしゃる飼い主さんも多いようです。
最も多いのが、「オスが去勢したらおとなしくなる」というもの。
しかしこれは性格が変わったわけではなく、性ホルモンが分泌されなくなったことでマーキングやマウンティングをしなくなるという行動の変化から、そう見えるのでしょう。
メスの場合は、ヒートによる情緒不安やぐったりなどが無くなるので、より安定して落ち着いた性格になりやすいようです。
しかし一部では、
といったことも言われています。
このあたりは個体差なので、手術をしてみないとわからないところですね。
ただ、「今までと全く違う犬になってしまった」なんていう極端なことはまずないと思いますので、あまり心配する必要は無いでしょう。
なお成犬になってだいぶ経ってから手術をしたような場合は、あまり変化がないことが多いようです。
避妊手術を受ける時期
避妊手術は、なるべく初回のヒート(生理)が来る前に行なうのが理想。
一度でもヒートが来てしまうと、将来的に乳腺腫瘍になってしまう確率が上がってしまうので。
初回のヒートがくるのは・・・
■小型犬の場合 : 生後6~7か月くらい
■大型犬の場合 : 生後10か月くらい
となっています。
我が家もマノも、大体生後7か月で受けることになります。
最後に
避妊手術を受けるべきかどうか検討した結果、我が家では「避妊する」という結論に至りました。
しかしもちろん、これが絶対の正解というわけではありません。
■わずかでもリスクがあることはしたくない
■生物としての本能を奪いたくない
など、避妊はしたくないという様々な理由があると思います。
そして、こういった考えももちろん正解の一つです。
避妊手術を受けるメリットとデメリットを熟考して、ご自分の価値観にあった方を選択するのがよいと思います。