犬がオムツを嫌がる時・噛む時の対策法!脱げない付け方のコツも紹介

犬がオムツを嫌がる時・噛む時の対策法!脱げない付け方のコツも紹介 犬のしつけ

愛犬とのお出かけでのマナーや、生理(ヒート)、あるいは老犬の介護など、愛犬にオムツを履かせなければならない場面は意外と多いものです。

しかし、いざオムツを準備しても、愛犬が全力で逃げ回ったり、付けた瞬間に噛みちぎって外してしまったりして、途方に暮れている飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

あ、どうも!
『マノミリパパ(@rokurou_mano)』です。

我が家のカニンヘンダックス姉妹、ブラックタンの「マノ(♀・3.5kg)」とシルバーダップルの「ミリ(♀・3.8kg)」も、ドッグカフェのマナーウェアデビューでは一苦労しました。
特にミリは、お尻周りに何かが触れるのが大嫌いで、最初は固まって一歩も動けなくなってしまったんです。

そんな経験も踏まえつつ、この記事では、愛犬がオムツを噛んで外してしまう時の具体的な対策や、オス・メス別の脱げない付け方のコツ、さらに老犬や生理中のケアまで徹底的に解説します。

愛犬との生活をより快適にするためのヒントを、一緒に見つけていきましょう!

犬がオムツを嫌がる主な理由

愛犬がオムツを嫌がる背景には、単なる「わがまま」ではない場合も多いです。

犬は本来、自分の排泄器官や尻尾といった繊細な部位を覆われることを本能的に避ける動物です。

愛犬がなぜこれほどまでに拒否反応を示すのか、主な理由について紹介していきます。

違和感や拘束感が強い

犬にとって、下半身を包み込まれる感覚は非常に不自然なものです。
オムツを装着すると、後肢の動きが制限されたり、股関節周りに常に何かが当たっている状態になります。

この「身体的な自由を奪われている感覚」が、犬にとっては強い拘束感となり、パニックやフリーズ(固まる)を引き起こします。

特にダックスフンドのように足の動きが特徴的な犬種にとって、オムツのゴムの締め付けは歩行のリズムを狂わせる大きな要因です。

ミリも、初めてオムツを履いた時は「後ろ足に何かついている!」という違和感から、ペンギンのようなおかしな歩き方になってしまいました。。。

におい・音・素材への不快感

犬の優れた五感にとって、オムツは刺激の強いアイテムです。

オムツを取り出す時の「カサカサ」という独特のビニール音、装着した後に歩くたびに鳴る摩擦音は、聴覚が鋭い犬にとって非常に耳障りなノイズとなります。

また、化学繊維特有の無機質なにおいや、吸水ポリマーの感触、さらには通気性が不十分なことによる「蒸れ」も大きな不快感を生みます。

現在は肌に優しいオーガニックコットン素材のオムツも増えていますが、それでも皮膚が敏感な犬にとっては、素材のゴワつきそのものがストレスの原因になります。

排泄の感覚が変わることへの戸惑い

犬は本来、清潔な場所で排泄をしたいという欲求を持っています。

オムツを履いていると、排泄した瞬間に自分の体が汚れてしまう、あるいは排泄物が体に密着し続けるという状況になります。

この「排泄の感覚が普段と違うこと」に、犬は強い戸惑いを感じます。

特にトイレトレーニングが完璧な子ほど、「ここでしてはいけないはずなのに、体から出てしまう」という葛藤に苦しみ、オムツを外そうと躍起になるケースも少なくありません。

オムツの中に排泄してしまった後の不快感は、犬にとって耐え難い精神的苦痛になる場合があることを理解してあげましょう。

過去の嫌な経験と結びついている

過去にオムツを履かされる際、飼い主さんが焦って無理やり押さえつけたり、強く叱ったりした経験はありませんか?

犬にとって「オムツ=怖いことが起きる合図」という負の学習が成立してしまうと、オムツを見るだけで逃げ出すようになります。

また、以前オムツを履いた時にオムツ被れで痛い思いをしたり、尻尾の穴の位置が合わずに皮膚が擦れたりした記憶がある場合も、拒絶反応は激しくなります。

「オムツは自分を痛めつけるものだ」という認識を一度持ってしまうと、信頼関係にも影響を及ぼしかねないため、丁寧な上書きが必要です。

オムツを嫌がる犬のしつけ方や嫌がらない付け方

オムツを嫌がる愛犬に対しては、無理強いではなく「段階的な慣らし」が最も近道となります。

オムツをポジティブなアイテムとして認識させるためのステップを紹介します。

オムツを見せる・触れることから始めるスモールステップ

いきなり履かせるのではなく、まずはオムツという存在に慣れてもらいましょう。

オムツを床に置いて、愛犬が自らにおいを嗅ぎに来たら褒めておやつをあげます。
次に、オムツでお尻や背中を優しく撫でる練習をします。

このようにして、「オムツが体に触れても何も怖いことは起きない」という安心感を植え付けることが重要です。

マノの時は、オムツの上に大好きなおやつを置いて、「オムツ=おやつがもらえる台」という認識からスタートしました。

この段階で愛犬がリラックスしていれば、次の装着ステップが格段に楽になります。

「オムツ=ご褒美」の強力な条件付け

オムツを履かせている間は、愛犬にとって「最高に幸せな時間」であるように演出します。

装着できた瞬間に、普段はもらえないようなとっておきの特別なおやつを与えましょう。

また、オムツを履いた直後に大好きな散歩に出かけたり、おもちゃで遊んだりして、意識をオムツから別の楽しいことへ逸らすのも非常に有効です。

「オムツを履けば楽しいことが始まる!」と脳が学習すれば、愛犬は自らお尻を向けてくれるようになります。

ミリも、オムツを付けた後に追いかけっこをして遊ぶようにしたところ、オムツの違和感を忘れて走り回るようになりました。

正しいサイズと形状の選択を徹底する

物理的な不快感を取り除くためには、愛犬の体型に完璧にフィットするオムツを選ぶことも欠かせません。

現在の犬用オムツは、ウエストサイズだけでなく、股ぐりの深さや尻尾の太さに合わせた多様なラインナップがあります。

ダックスのように胴が長い犬種には、マナーベルト(オス用)や、ウエスト位置が調整しやすい伸縮性の高いタイプが向いています。

サイズが大きすぎると漏れが気になり、小さすぎると締め付けが苦痛になります。
購入前に必ず愛犬のウエスト周りと足の付け根のサイズを計測し、メーカーごとのサイズ表と照らし合わせましょう。

短時間から始めて成功体験を積ませる

最初から長時間履かせるのは厳禁です。
まずは「付けてから1分でおやつをあげて外す」という極短時間からスタートします。

これを数回繰り返し、徐々に5分、10分と時間を延ばしていきます。

愛犬がオムツを気にして噛み始めそうになる「前」に外してあげるのがコツです。

「噛まずに過ごせた」という成功体験を積み重ねることで、愛犬はオムツを履いたままの状態を受け入れられるようになります。

焦りは禁物。
数日から1週間ほどかけて、ゆっくりと生活の一部に溶け込ませていきましょう。

老犬がオムツを嫌がる場合の対策法

老犬になると、認知機能の衰えや身体的な不調から、今まで以上にオムツを強く拒むことがあります。

老犬がオムツを嫌がる場合、そこには「混乱」や「皮膚の痛み」が隠れていることが多いのが特徴です。

老犬の皮膚は非常に薄くデリケートになっていることもあるので、オムツが少し擦れるだけで炎症を起こす可能性があります。

まずは、肌への優しさを最優先してください。

また、認知症の症状がある場合、自分の体に何かが付着していることに不安を感じて、パニックを起こして噛みちぎることもあります。

このような時は、締め付けの少ない「マナーパッド付きの柔らかい布パンツ」への変更や、夜間だけはオムツを外して防水シートを敷き詰めるなどの「解放時間」を設ける工夫が必要です。

老犬にとって「心地よい」と感じる環境作りが、介護の負担を減らす鍵となります。

生理(ヒート)中の犬がオムツを嫌がる場合の対策法

生理中の女の子は、ホルモンバランスの変化により、普段よりもイライラしやすかったり、神経質になったりすることがあります。

この時期にオムツを嫌がるのは、単なる違和感だけでなく、本能的に「自分を舐めて清潔にしたい」という欲求が妨げられるストレスも影響しています。

生理中にオムツを噛んでしまう子には、オムツの上に術後服やサロペット型のカバーを重ね着させるのが効果的です。

これにより、直接オムツを口にすることができなくなり、噛みちぎりを物理的に防げます。

また、生理中は陰部が腫れて敏感になっているため、通常のオムツでは穴の縁が当たって痛むこともあります。

尻尾の穴をハサミで少し広げて調整したり、通気性の良い生理専用のサニタリーパンツを活用したりして、蒸れによる不快感を最小限に抑えてあげましょう。

犬がオムツを嫌がる時にやってはいけないこと

良かれと思ってしている行動が、実は愛犬の「オムツ嫌い」を加速させているかもしれません。

飼い主さんが避けるべき、3つのNG行動を確認しておきましょう。

  • 無理やり押さえつけて装着する:力ずくで履かせると、犬は「攻撃されている」と感じ、恐怖から噛み付く(攻撃行動)に発展することがあります。一度芽生えた恐怖心は払拭するのが大変です。
  • オムツを外した瞬間に叱る:犬が自力でオムツを脱いでしまった時に厳しく叱っても、犬は「なぜ叱られているのか」を理解できません。むしろ「オムツに関わると怒られる」というネガティブな印象だけが残ります。
  • 汚れたオムツを長時間放置する:排泄物で濡れたオムツは冷たく、重く、皮膚を刺激します。これを放置することは不衛生なだけでなく、オムツ=不快なものという確信を愛犬に与えてしまいます。

愛犬がオムツを噛んだり外したりするのは、不快感を伝える「メッセージ」です。
そのメッセージを無視して罰を与えるのではなく、原因を取り除くアプローチを忘れないでください。

オムツがずれない・脱げない付け方の工夫

「せっかく付けたのに、いつの間にか足元に脱げ落ちている」「オスなのにオシッコが横から漏れてしまう」というのは、多くの飼い主さんが経験する悩みです。

犬の体型は千差万別であり、既製品をそのまま使うだけでは限界があります。

ここでは、オス・メス別の特徴を踏まえた、絶対にずれない・脱げない付け方のテクニックをご紹介します。

【性別・体型別】フィット感を高める装着テクニック

オスの場合、一番の問題は「ペニスの位置がズレて漏れる」ことです。
オスにはパンツ型よりもマナーベルトの方が適していますが、激しく動くとすぐにズレてしまいます。

対策として、マナーベルトの内側に「人間用の吸水ライナー」や「犬用パッド」を縦長に配置し、カバー範囲を広げるのがコツです。

メスやパンツ型を使う場合は、ウエストのテープを平行ではなく、「ハの字」になるように上のテープをやや下向き、下のテープをやや上向きに止めると、くびれにフィットして脱げにくくなります。

我が家のダックスたちのような胴長犬種は特にお尻が小さいため、この「クロステープ止め」が非常に役立っています。

手作りアイテムや最新グッズでの「脱げ防止」

既製品で解決しない場合は、手作りの補助アイテムや専用グッズを活用しましょう。

  • 手作りサスペンダー:100円均一のクリップ付きサスペンダーを改造し、背中でクロスさせて首輪やハーネスと連結させると、ずり落ちを完璧に防げます。
  • しっぽの穴のカスタマイズ:既製品の穴が小さすぎて尻尾が痛そうな場合は、ハサミで十字に切り込みを入れ、周囲をサージカルテープで保護することで、愛犬専用の快適穴が作れます。
  • フィッティングアプリの活用:最近では、愛犬をカメラで撮影するだけで、最適なオムツのサイズとブランドを提案してくれるAIアプリも登場しています。
悩み 原因 解決策
すぐに脱げる ウエストの緩み・体型不一致 サスペンダー使用、パンツ型と服を連結
横漏れする 隙間がある・吸収力不足 ギャザーを立てる、追加パッドを貼る
噛んで外す 違和感・暇・ストレス 術後服を重ねる、知育玩具で意識を逸らす

まとめ

犬がオムツを嫌がったり噛んだりする行動は、言葉を話せない愛犬からの「違和感があるよ」「不安だよ」というメッセージです。
そのメッセージを無視して無理強いをすれば、飼い主さんとの信頼関係にも影響を及ぼしかねません。

まずはサイズの見直しや素材の変更、そしてサスペンダーやカバー服などの補助アイテムを賢く使い、物理的な「嫌だ」を取り除いてあげましょう。

それと同時に、オムツを履くことが「特別なご褒美の時間」になるよう、愛情を持ってトレーニングを重ねることが大切です。

マノやミリも、今ではオムツの準備を始めると、「これから楽しいところに行くんだ!」と尻尾を振って待ってくれるようになりました。

皆さんと愛犬の毎日が、オムツのストレスから解放され、より笑顔の多いものになることを心から願っています!