犬のトイレの場所を変えるコツは?移動のタイミングや失敗しない覚えさせ方

犬のトイレの場所を変えるコツは?移動のタイミングや失敗しない覚えさせ方 犬のしつけ

模様替えやお引越し、あるいは愛犬の成長に伴って「犬のトイレの場所を変える」必要が出てくることがありますよね。

しかし、犬は一度決めた排泄場所を強く記憶する習性があるため、急に場所を移動させると失敗の原因になってしまいます。

あ、どうも! 『マノミリパパ(@rokurou_mano)』です。

我が家のカニンヘンダックス姉妹、ブラックタンの「マノ(♀・3.5kg)」とシルバーダップルの「ミリ(♀・3.8kg)」も、過去にリビングのレイアウト変更でトイレの位置を動かした経験があります。

慎重派のマノは新しい場所になじむまで時間がかかりましたが、自由奔放なミリは意外とあっさり順応してくれました。

現在、犬の行動学に基づいた「ストレスのないトイレの移動術」が確立されており、飼い主さんがコツさえ掴めば、成犬であってもスムーズにトイレトレーニングのやり直しが可能です。

結論から申し上げますと、犬のトイレの場所を変える際は「少しずつ動かす」か「2箇所設置して片方を徐々に撤去する」方法が最も成功率が高くなります。

この記事では、犬がトイレの場所を覚える仕組みを解説しながら、リビングでの理想的な配置や、トイレトレーを変えたら失敗してしまった時の対処法まで詳しくご紹介します。

愛犬との快適な生活を守るために、ぜひ最後までチェックしてくださいね!

犬のトイレの場所を変えるタイミングとリビングでの理想的な位置

犬のトイレの場所を変えるには、適切な時期と場所選びが欠かせません。

愛犬が落ち着いて排泄できる環境を整えることが、トレーニングを成功させるための前提条件となります。

適切なトイレの移動タイミングとは?

トイレの場所を変えるタイミングとして最適なのは、愛犬の生活リズムが安定している時期です。

  • お引越しの直後
  • 新しい家族(人間や動物)が増えたばかりの時期
  • 愛犬の体調が優れない時

上記のような場合は、トイレの移動を避けるべきでしょう。

環境の変化は犬にとって大きなストレスとなり、排泄の失敗を招きやすいため、なるべく日常が穏やかな時に着手するのが賢明です。

また、子犬期よりも成犬になってからの方が場所へのこだわりが強くなる傾向があります。
成犬のトイレトレーニングをやり直す場合は、焦らず数週間単位で計画を立てることが重要です。

飼い主さんが時間に余裕を持って見守れる時期を選ぶことが、成功への近道となります。

リビングでトイレを設置する際に気を付けるべきこと

「犬のトイレの場所をリビング」にしている飼い主さんも多いかと思われますが、リビングは家族が集まる場所であるため、設置位置には工夫が必要です。

理想的なのは、人の出入りが激しいドア付近や、テレビの音が大きく響く場所を避けた、部屋の隅や静かなスペースです。

犬は排泄中に無防備になるため、周囲が騒がしいと落ち着いて用を足すことができません。

また、リビングでトイレをおしゃれに見せるために「目隠し」を作ることも有効ですが、通気性が悪くなると臭いがこもり、犬がその場所を嫌がる原因になります。

風通しが良く、かつ愛犬がリラックスできる「リビングの死角」を見つけてあげることが、トイレトレーニングを定着させるコツです。

トイレの場所が変わると犬がしなくなる原因

愛犬のトイレの場所を移動させた途端、今まで完璧だった排泄が急にできなくなることは珍しくありません。

これは犬のわがままではなく、犬という動物が持つ本能や感覚の鋭さが深く関係しています。

愛犬がなぜ戸惑ってしまうのか、その心理的な原因を4つの視点から紹介していきます。

犬の本能的な「場所」への強いこだわりと習性

犬は本来、自分のテリトリー(縄張り)の中に「寝る場所」「遊ぶ場所」「排泄する場所」を明確に分けて管理する習性を持っています。

特に排泄場所に関しては、一度「ここがトイレだ」と認識すると、その地点の座標や周囲の景色とセットで記憶する傾向が非常に強いです。

慎重な性格の我が家のマノのようなタイプにとって、トイレの場所が変わるということは、自分の中にあった「安全なテリトリーの地図」が突然書き換えられたような衝撃を伴います。

トイレの場所が変わった直後、犬は新しい場所をトイレではなく「ただの新しい床」としか認識できず、どこで用を足せばよいのか分からず混乱してしまうのです。

この習性を理解せずに「ここにトイレトレーを置いたからここでして」と人間に都合の良いルールを押し付けても、犬の本能的な場所へのこだわりを解消することはできません。

嗅覚情報の欠如(自分のにおいがない不安)

犬は、視覚よりも嗅覚で世界を捉えています。
トイレの場所を判断する際も、その場所から漂う「自分の排泄物のにおい」を重要な目印にしています。

トイレを新しい場所へ移動させ、さらにトレーを綺麗に洗い流してしまうと、その地点には犬にとっての「トイレの証明」となるにおいが一切存在しなくなります。

自由奔放なミリであっても、自分のにおいが全くしない新しい場所では「ここで排泄しても本当に大丈夫なのかな?」と不安を感じ、排泄を我慢したり、自分のにおいが微かに残っている元の場所へ戻って失敗したりすることがあります。

現在の最新の研究でも、犬にとっての安心感は嗅覚の合致に依存する部分が大きいとされており、においの情報がリセットされることが、新しい場所での失敗を引き起こす直接的な原因となります。

足裏の感触による違和感

意外と見落としがちなのが、足裏から伝わる「地面の感触」です。

犬は排泄をする直前、その場所の地面がどのような感触であるかを足裏で確認します。

  • 畳やカーペットの柔らかさ
  • フローリングの硬さと冷たさ
  • トイレシート特有のふかふかした感触

例えば、これまでは柔らかいカーペットの上にトイレを置いていたのに、移動先がツルツルしたフローリングの上になった場合、足裏に伝わる感覚の違いから排泄のスイッチが入らなくなることがあります。

犬は「この感触の場所でする」という体感覚を大切にしているため、場所の移動に伴って足元の安定感や質感が変わってしまうと、排泄という無防備な行為に踏み切れなくなってしまうのです。

新しい場所の環境ストレス

移動させた先の環境が、犬にとってリラックスできない条件を備えている場合、そこはトイレとして機能しなくなります。

例えば、リビングの壁際から、家族が頻繁に横を通る通路の近くへ移動させた場合、犬は「誰かに見られている」「ぶつかるかもしれない」という恐怖を感じます。

また、現在はロボット掃除機やスマート家電が稼働している家庭も少なくないですが、新しいトイレのすぐそばで家電が作動する音がしたり、エアコンの風が直接当たったりする場所も、犬は本能的に避けます。

排泄中は隙だらけになるため、犬は「最も静かで安全な場所」を好むのです。

飼い主さんが選んだ新しい場所が、人間にとっては便利でも、愛犬にとっては「落ち着かない騒がしい場所」であれば、そこをトイレとして受け入れることは困難です。

失敗しない!犬に新しいトイレの場所を覚えさせるステップ

新しいトイレの場所を愛犬に正しく覚えさせるためには、急激な変化を避けることが鉄則です。

犬の記憶力を逆手に取った段階的なアプローチを実践しましょう。

トイレの場所を少しずつ移動させる

成犬のトイレトレーニングをやり直す場合、以前の場所を「忘れてもらう」のではなく、新しい場所を「上書き」する意識が必要です。

最も確実なのは、1日に10cm〜30cmずつ、元の場所から目的の場所までトイレトレーをスライドさせていく方法です。

この方法であれば、犬は「自分のトイレが少し動いた」程度の認識で済むため、混乱せずに済みます。

移動中は、トイレの周りの床をペット専用の消臭剤で徹底的に掃除し、元の場所の「におい」を消すことが重要です。

犬は足裏の感覚と鼻のにおいで場所を判断するため、新しい場所にも「使用済みのシーツのにおい」を少しだけつけておくと、そこがトイレであることを理解しやすくなります。

一時的にトイレの場所を2箇所にする

もし一気に場所を変えたい、あるいは物理的にスライドが難しい場合は、一時的に「トイレの場所を2箇所」にする方法を推奨します。

元の場所と新しい場所にそれぞれトイレを設置し、愛犬が新しい場所で排泄できたら、大げさなほど褒めておやつをあげてください。

新しい場所での成功体験を積み重ね、愛犬が自発的に新しいトイレを使う頻度が増えてきたら、元の場所のトイレを徐々に小さくしたり、撤去したりします。

2箇所設置する方法は、失敗のリスクを最小限に抑えつつ、愛犬のペースに合わせて移行できるため、多頭飼育の場合や、マノのような慎重な性格の犬にも非常に有効な手段となります。

トイレの場所を変えたらしなくなった時の対処法

トイレの場所を移動させた途端に愛犬が排泄を拒むようになった場合、飼い主さんは焦って叱るのではなく、犬の感覚を「リセット」し「上書き」する作業に注力する必要があります。

失敗をリカバリーし、新しい場所を「安心してトイレをできる聖域」として認識させるための4つの具体的な解決策を解説します。

元の場所の「におい」を科学的に消去し新しい場所へ移植する

犬が元の場所で粗相を繰り返す最大の理由は、人間には分からないレベルで残っている「微かな尿のにおい」です。

場所を変えたらしなくなった時は、まず以前のトイレ設置場所を、アンモニアを分解する酵素系消臭剤や光触媒スプレーを使って徹底的に洗浄してください。

一方で、新しいトイレ地点には、あえて「愛犬のにおいが付いた使用済みのシーツ」を少量切り取って置いておきます。

自分のにおいが漂うことで、愛犬はそこが新しい排泄ポイントであることを鼻で理解できるようになります。

慎重派のマノも、自分のにおいを目印にすることで、場所が変わっても混乱せずに新しいトイレを使い始められました。

現在の知見では、嗅覚情報をコントロールすることこそが、トイレ場所の変更を成功させる最も科学的で近道な手法とされています。

足裏の「質感」を維持してトレーの変化を最小限に留める

トイレの場所を変えるタイミングで、古くなったトイレトレーまで新調していませんか?

場所の移動と「道具の変化」を同時に行うことは、愛犬にとってパニックの大きな原因となります。

もし移動後に失敗が続くなら、まずは使い慣れた「古いトイレトレー」を新しい場所に置いて、足裏の感触を以前と同じ状態に保ってください。

犬は足裏の踏み心地(テクスチャ)で排泄のスイッチが入るため、場所が変わっても「足元の感触がいつもの通り」であれば、比較的スムーズに用を足せます。

新しいおしゃれなトレーを使いたい気持ちは分かりますが、まずは場所の定着を優先し、トレーの変更は場所を完全に覚えてから数週間後に行うのが、失敗を防ぐ賢い進め方です。

排泄スケジュールに合わせた「積極的誘導」としつけ

愛犬が新しい場所を覚えるまでは、飼い主さんが排泄のタイミングを完全に管理し、成功をサポートする必要があります。

「寝起き」「食後30分以内」「激しい運動の後」といった排泄が起きやすいタイミングを見計らい、愛犬をリードで新しいトイレまで誘導してください。

トイレの上で愛犬がクルクル回るなどの予兆を見せたら、静かに見守ります。

そして、無事に成功した瞬間が最大のチャンス。
これでもかというほど大げさに褒めちぎり、特別なおやつ(ご褒美)を即座に与えてください。

この「新しい場所でするとパパやママが狂喜乱舞し、最高においしいものがもらえる」という強いポジティブな記憶が、古い場所の記憶を上書きします。

成犬のしつけ直しには根気が必要ですが、成功体験の積み重ねが愛犬の自信に繋がり、数日から1週間程度で自発的に新しいトイレへ向かうようになります。

「トイレ誘導アイテム」を補助的に導入する

自力での誘導が難しい場合や、愛犬がどうしても新しい場所を避ける場合は、最新のペットアメニティを活用しましょう。

現在、特定のフェロモンや草むらに近いにおいを配合した「トイレ誘導スプレー」の精度が格段に向上しており、新しいシーツに一吹きするだけで愛犬の探索本能を刺激し、排泄を促すことが可能です。

また、スマートフォンの通知と連動する「スマートトイレシート」を使用すれば、愛犬がいつどこで排泄を試みようとしているかをリアルタイムで把握できるため、移動期間中の監視やタイミング合わせが格段に楽になります。

こうしたテクノロジーは、飼い主さんのストレス軽減にも役立ちます。

ただし、アイテムはあくまで補助的な道具。
最後は飼い主さんの優しい声かけと、愛犬との信頼関係が「新しいトイレ」を「安心できる場所」へと変える決定打になることを忘れないでくださいね。

リビングになじむ!おしゃれで清潔なトイレ環境の作り方

「リビング 犬 トイレ おしゃれ」というキーワードで検索する人が多いことから、そのニーズは非常に高く、現在のドッグアメニティ市場では、インテリア性を損なわない高機能な製品が数多く登場しています。

トイレの場所を移動するついでに、環境をアップグレードするのも一つの方法です。

例えば、家具調のトイレカバーを使用すれば、一見するとサイドテーブルのように見え、来客時も気になりません。

ただし、カバーを使用する場合は「愛犬が中に入りやすいか」「掃除がしやすいか」を最優先に考えてください。

おしゃれなトイレ環境の要素 具体的な対策
視覚的な工夫 部屋のインテリアに合わせたカラー(グレージュや木目調)のトレーを選ぶ。
臭い対策 光触媒を利用した脱臭機や、強力な消臭シーツを併用する。
床の保護 トイレトレーの下に、撥水加工されたおしゃれなマットを敷く。

我が家のミリは、少し広めのワイドサイズのトレーに変えたことで、トイレの成功率がさらに上がりました。

場所を変えるタイミングで、愛犬の体の大きさに合った適切なサイズのトレーに見直すことも、失敗を防ぐ大切なポイントです。

見た目の美しさと、愛犬にとっての使いやすさを両立させた「最高のトイレ空間」を作ってあげましょう。

犬のトイレの場所を変える際の注意点

トイレの場所を移動させる決断をしたのであれば、愛犬に過度な負担をかけないための細心の注意が必要です。

ただトレーを動かすだけでは不十分であり、犬の感覚をサポートする準備を整えなければなりません。

体調不良や大きな環境変化が重なる時期を避ける

トイレの場所を変えるという行為は、愛犬にとって一種のトレーニング(学習)です。
そのため、愛犬の心身が健康で、学習に集中できる状態でなければ成功しません。

避けるべきタイミング その理由
体調が悪い時(下痢・嘔吐など) 排泄のコントロールが難しく、移動のストレスで病状が悪化する恐れがあるため。
お引越しの前後 家全体のレイアウトが変わる大きな不安の中に、さらにトイレの変更を重ねるとパニックになるため。
新しいペットを迎えた時 先住犬が自分のテリトリーに敏感になっている時期であり、場所の変更が大きな精神的負担になるため。

我が家の「マノ」も、以前体調を崩した際にトイレの配置を変えようとして大失敗した経験があります。

まずは愛犬の健康と心の安定を第一に考え、何もない平和な時期を選んでスタートさせることが、結果的に最短で成功させる秘訣となります。

失敗しても決して叱らず、成功を待って過剰に褒める

場所を変えた直後は、愛犬がトイレに失敗してしまうのは当たり前だと考えてください。

もし移動先ではない場所で粗相をしてしまっても、声を荒らげたり、無理やり新しいトイレへ連れて行ったりしてはいけません。

叱られた犬は「場所を間違えた」と理解するのではなく「排泄すること自体が悪いことだ」と恐怖を抱き、飼い主さんの見えない場所で隠れて排泄をするようになります。

大切なのは、新しい場所で成功する瞬間をじっと待ち、成功した瞬間に「これでもか」というほど褒め称え、最高のご褒美(おやつ)をあげることです。

犬は「この新しい場所で排泄すると、パパやママがすごく喜んでくれる!」というポジティブな報酬と場所を結びつけて学習します。

現在のドッグトレーニングの主流も、この「正の強化(良いことを増やす)」に重きを置いています。

飼い主さんの忍耐強さが、愛犬の自信を育みます。

まとめ:犬のトイレの場所を変える成功の秘訣

犬のトイレの場所を変える作業は、飼い主さんにとっても愛犬にとっても根気が必要な挑戦です。
しかし、犬の習性を理解して正しく導いてあげれば、必ず新しい場所を覚えてくれます。

最後に、重要なポイントを振り返りましょう。

  • 移動は1日10cmずつスライドさせるのが最も安全。
  • 急な移動が必要な場合は、一時的に2箇所設置で対応する。
  • リビングでは「静か」で「においが残らない」場所を選ぶ。
  • 成犬のやり直しは「成功した瞬間に褒める」基本の徹底が鍵。
  • 失敗しても決して叱らず、環境やトレーの質感を再確認する。

トイレの場所が確定し、愛犬がリラックスして過ごせるようになると、家族全員の生活の質がぐっと向上します。

マノとミリも、今のトイレの位置がとても気に入っているようで、失敗ゼロの快適な毎日を過ごしています。

愛犬の性格や歩調に合わせて、楽しみながらトイレトレーニングを進めてみてください。

もし移動後にどうしても上手くいかない場合は、トイレシーツの銘柄を以前のものに戻すなど、小さな「安心感」をプラスしてあげるのも効果的ですよ。