犬が無駄吠えしやすくなってしまう【3つの原因】と【対策法】

無駄吠え 犬のしつけ

犬は吠えることが仕事。

特に、我が家が飼っているダックスという犬種は、ハンターの相方を務めていた『狩猟犬』。
吠えることへのこだわり(?)はより一層強いです。

 

あ、どうも!
『マノミリパパ(@rokurou_mano)』です。

 

とはいえ、家庭犬となった犬が吠えてしまうと、それは『無駄吠え』となるわけで。。。

周囲への迷惑にもなってしまうので、直していく必要があります。

ということで、犬が無駄吠えしやすくなってしまう3つの原因と、それらの対策法について書いていきます!

大前提として

マノ

まず、『無駄吠え』という表現についてですが・・・

本来は、この言い方は間違っています。

犬は、無駄には吠えません。
何か意味があるから吠えているのです。

無駄だと感じるのは、あくまで人間側の都合。
吠えるのは犬の本能ですし、歴史を振り返れば犬は吠えることが仕事だったのですから。

人間側から見た『無駄吠え』を直すためには、まずこの大前提を理解しないと愛犬が可哀そうですので、「あくまで人間の都合で直させるのだ」ということを頭の片隅に置いておいていただけると幸いです。

無駄吠えの原因①:散歩の頻度

散歩の頻度

散歩の頻度が少ないとエネルギーを持て余す

散歩が苦手だったり、あまり好きではなかったりする犬も多いですよね。

他人事のように書いてますが、、、我が家の愛犬『マノ(♀)』も、しっかり散歩が苦手だったりします。。。

しかし、だからといって散歩に連れて行かないと、余計に無駄吠えする原因になってしまうんですよね。

散歩に行かない分、エネルギーを発散できなくなってしまうので。

 

犬は、エネルギーを体に溜め込んでしまうと、その分興奮しやすくなってしまいます。

小さな刺激一つで興奮してしまい、犬の中にある『吠えようとするスイッチ』が押されてしまうのです。

インターホンが鳴る。
外から人の大声が聞こえる。
飼い主の一挙手一投足。

こういった些細なきっかけが、無駄吠えに繋がるようになってしまいます。

エネルギーが有り余っているため、それを発散するタイミングを無意識で見計らっているわけですね。

できるだけ興奮させない

犬というのは、普段からできるだけ興奮させないようにすることが重要。
犬を興奮させることはよくありません。

犬の興奮は、思わぬ行動に繋がってしまい危険な場合も。
噛みつきや飛びつき、破壊行動などなど。

また、過剰な興奮はストレスにもなってしまいます。

無駄吠えも、結局は興奮からくる行動。
なので、「無駄吠えさせない = 興奮させない」という図式が成り立ちます。

とにかく散歩に連れ出すのが最大の解決法

エネルギー発散不足による無駄吠えを避けるためには、たとえ散歩を嫌がるワンちゃんであろうとも、とにかく散歩へ連れて行くことが大事です。

そうは言っても、ウチの犬は本当に散歩が嫌いだから、連れていくのが可哀そう。

と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そこで散歩に連れていかないという選択をする方が、結局は愛犬をもっと可哀そうな状態にしてしまいます。

■エネルギーを溜め込み興奮しやすくなってしまう
■無駄吠えにより飼い主に怒られる
■飼い主との良好な関係にヒビが入る

などなど。

忙しくて毎日散歩に行くのが難しい人。
犬が散歩を嫌がるのでついつい頻度を減らしてしまう人。
散歩に行くたびに無駄吠えするので散歩が億劫になってしまう人。

色々な方がいらっしゃると思いますが、少しの時間だけでもいいですし、抱っこして外に連れ出すだけでもいいので、極力毎日外へ連れ出してあげてください。

外の刺激を受けるだけでも、ワンちゃんにとってはエネルギーの発散になります。

そしてその刺激に慣れていけば、徐々に散歩にも慣れていき、自然と散歩が好きなワンちゃんになっていくということも期待できます。

無駄吠えの原因②:要求吠えに従ってしまう

要求吠え

要求吠えに従うと、「吠えればOK」と勘違いする

「ケージに入れたら吠えまくるので、仕方ないから出す」
「吠えているのを鎮めたいからおやつをあげる」
「散歩に連れて行けと吠え続けるから散歩に連れて行く」
「おもちゃを持ってきて吠え続けるから遊んであげる」

こういった犬の要求吠えに従ってしまうことが多いと、犬は「吠えればなんとかなる」と学習してしまいます。

すると、犬が何かを叶えて欲しいと思うと、とりあえず吠えるようになってしまうのです。

そういった理由から、犬の言いなりになってしまうのはよくありません。

ここは根競べです。
心を鬼にして、どれだけ吠えようが徹底的に愛犬を無視してください。

「犬が吠えたから何かをする」ということは無駄吠えに繋がってしまい、結局は飼い主・愛犬の双方を不幸にします。

飼い主が主導権を握る

「散歩に連れて行け」の要求に従わないというのは、無駄吠え原因①の「散歩にはしっかり連れて行く」と一見矛盾するように感じられるかもしれません。

しかし、中身は全然違います。

「犬が吠えるから散歩に連れて行く」
「飼い主の意志で、飼い主が決めた時間に散歩に連れて行く」

この2つは、全く意味が違うのです。

犬が吠えるから散歩に連れて行くというのは避けるべき。
散歩のタイミングは、飼い主の都合でいいのです。
というか、飼い主都合でなければいけません。

散歩に限らず、主導権はすべて飼い主が握る必要があります。

 

有名なのが、「ご飯をあげる時間」。

いつも同じ時間にご飯をあげるというのはよくありません。
逆に、飼い主の都合でバラバラの時間になった方がよいのです。

こういったことから犬は、

「自分の思い通りにはならないんだ」
「飼い主(リーダー)に従わないといけないんだ」

ということを学びます。
これを学べていない犬は、様々な問題行動を起こしてしまうことがあります。

無駄吠えの原因③:恐怖心や警戒心

犬の警戒心

幼い頃の過ごし方がカギを握る

恐怖心や警戒心によっての無駄吠えは、

「生後間もない頃の社会化」
「パピーの頃の他の犬への慣れ」

といった問題が大きいです。

犬は、生後2~3か月までに社会化がなされると言われています。

この時期にしっかりと社会化ができているかどうか。
そして、生後3ヵ月目以降にどれだけ他の犬や人と関わったか。

このあたりが不十分だと、必要以上に他の犬に対して恐怖心・警戒心を持ってしまうようになることがあります。

 

あとは、性格の問題も大きいですね。
臆病な犬の場合、社会化の時期をどれだけしっかり過ごしたとしても、怖がって無駄吠えしてしまう子もいます。

強引すぎる方法は良くない

かといって、

じゃあ、とにかく他の犬に慣れさせればいいんだ!

とは一概に言えない部分もあり・・・

 

実は、恐怖心や警戒心から吠えてしまう犬への対処法については、ドッグトレーナーの間でも意見が分かれているようなのです。

「荒療治で、多少強引にでも他の犬たちと接する機会を多く持たせることで早期に改善する」

という主義の方もいれば、

「別のトレーニングをしながらゆっくりと慣らしていくべき」

という方もいます。

個体差がありますので、どれが正解かは難しいところ。

多くの犬は、強引であろうとも他の犬たちと多く触れ合わせることで改善していくことが多いようですが、個体によっては悪化してしまい、心の病にまで発展する可能性も。

臆病だったり神経質だったりというところが見受けられない犬の場合は、積極的に犬の輪の中に入れていくことで解決することも期待できます。

しかし自分の愛犬がどういうタイプかわからない場合、どちらの方法を選択するかは賭けになってしまうので怖いところですよね。

そう考えると、個人的には「別のトレーニング」の方を選択する方が安全なのではないかと考えます。

 

『別のトレーニング』の具体例としましては、、、

「お座り」や「待て」などの基本コマンドをより忠実に守れるように訓練し、

■興奮しにくい状態
■仮に興奮しても、すぐに落ち着かせられる状態

を作り出し、犬のテンションをコントロールできる状態にする、などの方法があります。

強度に憶病な犬の場合、恐怖心に慣らしていくのは至難の業。
なので、恐怖心を凌駕できるくらいに「飼い主の命令は絶対だ」と染み込ませるための訓練を繰り返していく形です。

これをマスターできれば、恐怖や警戒から吠えそうになっても、「お座り」というコマンドを出されればそちらが優先されるようになりますので。

犬は、信頼する飼い主の命令に従うことに安心感を得る生き物。
「このリーダーに従っていれば自分は安全だ」と考えるからです。

ですので、いつしか恐怖心よりも「飼い主に従っている安心感」が勝るようになり、愛犬のストレスを最小限に留めつつ無駄吠えをやめさせる、ということに期待できます。

良好なペットライフを送るために

上記の『無駄吠えの原因』は、不要な甘噛みなどの他の問題行動にも繋がるもの。

良好なペットライフを送るためには、ワンちゃんの気持ちや習性を理解し、上記のような対応を取ってワンちゃんの問題行動を改善していくことが大事かなと。

頭ごなしに叱りつけて黙らせようとしても失敗する可能性が高いですし、成功したとしても、それは犬がストレスを抱えながらひたすら我慢しているだけ。

そんな可哀そうな状態にしないためにも、適切に無駄吠え改善ができることが望ましいですよね。

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