【しつけを依頼すべきは訓練士?トレーナー?】犬のしつけをプロに依頼する場合に心掛けるべきこと

訓練士とドッグトレーナー 犬のしつけ

無駄吠え・甘噛み・トイレの失敗・破壊行動などなど。

こういった問題行動へのしつけをする時、自分では限界を感じてしまうことがありますよね?

 

あ、どうも!
『マノミリパパ(@rokurou_mano)』です。

 

飼い主がみんな犬に詳しいわけでもないですし、そもそも犬によって性格・個体差があるためしつけ方法も様々。

単純なしつけならばまだしも、問題行動となると直すのが難しい事も多いです。

 

そんな時、

よし、それならしつけのプロに依頼しよう!

と考える人も多いでしょう。

その際、一つ注意すべきことがあります。

それは、「相手がプロであれば誰でもいいというわけではない」ということ。

何かしらの犬関連の資格を持っているからと安心してしまい、適当に依頼してしまうと、後悔することになるかもしれません。

『訓練士』と『ドッグトレーナー』の違い

訓練士とドッグトレーナー

まず一言で「しつけのプロ」といっても、大別すると2種類存在します。
それは、『訓練士』『ドッグトレーナー』です。

訓練士とは

訓練士とは、人間の役に立つ犬である『使役犬』を育て上げる人のこと。
メジャーなのが『警察犬』・『盲導犬』・『介助犬』・『災害救助犬』・『麻薬探知犬』などですね。

訓練士になるにはそれなりの時間がかかり、資格を取るための要件も厳しいです。
その分、犬をしつける技術はかなり高いと言えるでしょう。

国家資格ではありませんが、筆記・実技・経験ともにそれなりのレベルを問われます。
取ろうと思って簡単に取れる資格ではありません。

ドッグトレーナーとは

対するドッグトレーナーは、特に資格を持っていなくても「ドッグトレーナー」と名乗ることができてしまいます。

資格を取るとしても、郵送されたテキストを読み込み、数枚のテスト用紙に回答を書き込んで返送するだけで取れてしまうような通信で取得できる資格もいくつかあります。

実技を伴う資格もありますが、訓練士の資格と比べれば「総じて簡単」と言えるでしょう。

訓練士とドッグトレーナー、どちらに依頼すべきか?

選択

それでは、プロにしつけを依頼したいという場合には、訓練士とドッグトレーナーのどちらに依頼すればよいのか?

ここまで読まれた方は、

そりゃ訓練士でしょ!

と思っている方が多いかもしれません。

 

しかし、答えは逆です。
『ドッグトレーナー』を選択すべきだと僕は思います。

 

訓練士は、確かにしつけのプロです。
犬に対しての指導・しつけの技術はかなり高度。
簡単に取れる資格ではないですし。

でも今回のテーマは、「家庭犬をしつける」ということですよね?

盲導犬にしたいとか、災害救助犬にしたいとか、そういったことなら訓練士がベスト。
これは疑う余地がありません。

しかし訓練士は、犬に対して「こうしなさい」と教え込むのが上手い人です。

対するドッグトレーナーは、犬にも教えますが、それよりも人(飼い主)に対して「ワンちゃんにこう接したらいいですよ」ということを教えるのが上手い人です。

大きな違いは、教える対象。
訓練士は「対犬」、ドッグトレーナーは「対人」。

家庭犬のしつけは、最終的に飼い主がしつけをできるようにならなければいけません。
その方法を飼い主に寄り添って教えるという作業は、ドッグトレーナーの方が本分でしょう。

 

また、訓練士の場合は犬のしつけ技術が高いため、せっかくしつけができたと思っても、それは「訓練士の言う事なら聞く」というだけの状態になってしまうこともあります。

飼い主が同じことをやろうとしても失敗してしまうわけですね。

 

こういった観点から、家庭犬のしつけを依頼する場合は、訓練士よりもドッグトレーナーを選択する方がよいと思います。

もちろん、訓練士さんにしつけの依頼をしない方がいいというわけではありませんので、誤解なさらないでください。
ケースバイケースですし、色々な方がいらっしゃる為一概には言えませんので。

 

ベストなのは、訓練士の資格も持ちつつドッグトレーナーとして活動しているような方。

犬に対する高い指導技術を持ちつつ、飼い主に対しても教えるのが上手い人がいれば・・・それは最高ですよね!

ただ僕の知る限り、そういった方はなかなかいらっしゃいませんが・・・^^;

ドッグトレーナーの選び方

選び方

ドッグトレーナー選びで最優先すべきこと

しつけをプロに依頼する場合、ドッグトレーナーを選んだ方がよいことは分かったけど・・・ じゃあ、どうやってドッグトレーナーを選べばいいの??

トレーナーさんを選ぶ上で最も大事なこと。
それは何か?

しつけの技術?
経験の豊富さ?
説明の上手さ?
男性?
女性?

いろいろあると思いますが、僕の経験やドッグトレーナーさんたちの意見をまとめてみると、何より大事なのは・・・

「飼い主との相性」

これに尽きると思います。

飼い主目線で選ぶ

前述した通り、ドッグトレーナーが教える相手は、犬というよりも『飼い主』です。

そのため、飼い主との相性が悪い時点で、もう失敗なのです。

この人、しつけの技術がありそうだけど、そのことを鼻にかけてるみたいでなんかイヤだな・・・

そう感じたら、そのトレーナーさんはやめておくべきです。
どんなに実績や技術があろうとも。

人間誰しも、悪い印象を持ってしまった人の言う事なんて、真面目に守ろうと思えないですよね?

ですので、犬にとってどうかではなく、まずは飼い主さんがどう感じるか、という部分を重要視するのがよいでしょう。

家庭犬のしつけに『絶対』はない

正直、犬のしつけについてはどういう教え方が正しいのかという絶対的な正解はありません。
犬種・性格・個体差によって大きく違ってくるでしょうから。

訓練士のように、

■とにかく人間の命令に従う
■与えられた役目を忠実にこなす

というようにしつけるのならば正解はあるでしょう。

しかし、家庭犬が飼い主と良好な関係を保って暮らしていくために行なうしつけとなると、話は違ってきます。

犬にどうなって欲しいか、どういったペットライフを望むか、などは飼い主の要望次第で多岐に渡るため、正解が一つではなくなってしまうのです。

ゆえに、技術の高い低いはあまり関係ありません。
そもそも家庭犬のしつけという面で言えば、何をもって「技術が高い」というのか難しい部分だと思いますし。

例えば僕なら、いかにしつけ技術が高かろうと、犬を殴って言うことを聞かせるようなトレーナーには依頼したくありません。

相性や人柄を重視すべき

繰り返しになりますが、ドッグトレーナーにしつけをお願いする時に大事になってくるのは『飼い主との相性』です。

どのトレーナーさんも、持っている知識は似たようなもの。
学ぶべき教材というのは、同じような内容のものが多いので。

そういった教材で基礎的な知識を得た後に、色々経験を重ねていき、「自分はこう考える」というように独自性を持っていくわけです。

そしてその独自性は、ある犬にとっては正しく、ある犬にとっては間違っていたりします。

であれば、自分の考えを押し付けず、飼い主の悩みに寄り添い、親身になって自分の愛犬と向き合ってくれるようなドッグトレーナーそういう方を探すのが理想だと思います。

 

犬にも個体差がありますから、どんなトレーナーに依頼しようともなかなか改善しないこともあるはず。

しかし、仮になかなかしつけが上手くいかない時でも、

このトレーナーさんとだったら乗り越えて行ける!

と思えれば、根気強く、そして楽しみながら愛犬のしつけと付き合っていけるのではないでしょうか。

ドッグトレーナーの探し方

実際にドッグトレーナーを探す時は、電話やメールだけで済ますのはよくありません。
実際に会ってから決める、これが大事です。

ここで面倒くさがってしまうと、お金も時間も無駄にします。

電話での語り口が上手いだけの人や、メールでの文章が上手いだけの人はたくさんいますので。

 

今は、なんでもオンラインで片付けようとしてしまう人も多いですが、大事なワンちゃんのしつけをお願いするのですからオンラインだけで決めるべきではありません。

実際に会って、飼い主目線でそのドッグトレーナーの人柄を判断し、愛犬との接し方も見て、そこで納得がいったらお願いする、という形にすべきでしょう。

しつけも楽しんでやるべき

ちゃんとした家庭犬にしないと・・・

というプレッシャーに追われ、半ば義務のようにしつけを頑張ることはないと思います。

皆さん、ペットとしての犬、なぜ飼ったのですか?

ほとんどの人は、「癒し」「パートナー」といった感じではないでしょうか。

そんな愛犬へのしつけなのですから、しつけだって楽しまないと損ですよね。

だからこそ、しつけをお願いするドッグトレーナーさんも、技術よりも「いかに楽しんで一緒にしつけを手伝ってくれそうか」というところを重視すべきかなと。

 

例えばゴルフ。

自分がゴルフ好きで、ゴルフが上手くなりたい。
でもプロを目指してるわけでもなく、あくまで趣味なので楽しむことが最優先。

こういう場合にゴルフへ行く時、上手い人とだけ行きたいですか?
確かにゴルフは上手くなりたいけど、それよりも楽しみたくないですか?

ゴルフの腕はまあまあだけど気が合う人。
ゴルフは超絶上手いけど好きになれない人。

どちらとゴルフに行きたいか、言わずもがなですよね。

犬のしつけも同じです。

結果だけを重視して飼い主のことなど何も考えないようなトレーナーさんよりも、飼い主に寄り添って親身になってくれるトレーナーさんを、僕なら選びたいです。

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