もとから歯磨きが好きなワンちゃんなんて、なかなかいないですよね^^;
あ、どうも!
『マノミリパパ(@rokurou_mano)』です。
ただ、しつけ次第ではすんなり歯磨きができるようになることもあります。
今回は、そんなやり方について、獣医師さんや動物看護士さんから聞いてきた方法をご紹介したいと思います!
段階的に進めていく
人間の子供同様、もとから歯磨きが好きな犬などいません。
なので、いきなりガシガシ磨こうとするのはダメです。
そんなことをすれば、ほぼすべてのワンちゃんが激しく抵抗するでしょうし、歯磨きが大嫌いになってしまいます。。。
いきなり全部の歯を磨こうとするのではなく、遊びやご褒美を取り入れながら段階的に進めていきましょう。
効果的な歯磨きのやり方
第1段階:まずは慣れさせる
■口の周りを触る
■唇をめくる
■歯を触る
まずは、こういったところから始めてみてください。
そして、少しでもできたらすぐに褒めて、おやつを与えます。
これを繰り返すことで、ハブラシや歯磨きに対して良いイメージを植え付けていくのです。
嫌がらなくなるまでに何日かかるかはワンちゃん次第ですが、焦らずに、優しく根気よく続けてあげてください。
なかなかハブラシに慣れない場合は、何種類かのハブラシを用意したり、美味しい歯磨き粉を乗せてみたりすると効果的です。
第2段階:前歯を数本磨く
ハブラシを咥えたり口の周りを触られたりすることに抵抗がなくなってきたら、次はいよいよ歯を磨いてみます。
この時、いきなり全部の歯を磨こうとせず、まずは前の方にある歯を数本磨くだけにしておいてください。
奥歯(後臼歯)は、まだ磨かなくて大丈夫です。
口元をペラっとめくり、前歯(犬歯のあたり)を数本磨きます。
この段階では、じっくり磨く必要はありません。
軽くシャッシャッとブラッシングする程度でOK。
そして磨けた場合は、すかさず褒めます。
犬は褒められることが大好きですから、褒めることは忘れずに。
褒められると、
よし、次もやるぞ♪
・・・と思ってくれます!
なお、少しでも嫌がる素振りを見せたらすぐに歯磨きをやめてください。
無理に磨こうとすると、どんどん歯磨きが嫌いになってしまいます。
なお、嫌がったからやめた場合は、特に褒めたりもせず叱ったりもしないでください。
褒められたら「歯磨きは嫌がればいい」と誤解しますし、叱れば「歯磨きなんて嫌い」となってしまいますので。
第3段階:奥歯を磨く
前歯の歯磨きが出来るようになってきたら、次は奥歯(後臼歯)です。
画像の赤丸部分ですね。
口の奥にハブラシを入れる必要があるため、少しハードルが高くなります。
これも第2段階の時と同じように、優しくじっくりと進めつつ、少しでも嫌がる素振りがあればすぐに歯磨きをやめます。
そして同じく、途中でやめた場合は褒めたり叱ったりはしない形で。
ここからは根競べです。
諦めず、ワンちゃんが受け入れてくれるまで焦らずに続けてみてください。
第4段階:歯周ポケットも意識して磨く
奥歯も磨かせてくれるようになれば、いよいよ最終段階です。
奥歯を磨いても平気な状態になったら、今度は『磨き方』を意識してください。
今までのように軽くシャッシャッとブラッシングするだけでなく、歯と歯茎の間にある歯周ポケットを重点的に磨くようにします。
犬は、歯というよりは、歯の周り(歯周)が病気になりやすいので、歯周ポケットをしっかり磨くことが大事。
ですので、2~3分ほどかけてじっくり歯周を磨けるようになるのが理想的です。
とはいえ、なかなかそこまでおとなしく磨かせてくれるワンちゃんも少ないので、あまり完璧を求めすぎない方がいいですね^^;
「なんとなく磨けたかな?」程度でもいいので、できるだけ高頻度で歯磨きをしてあげることの方がワンちゃんにとって良いでしょう。
昔は犬に歯磨きなんてしなかった?
犬に歯磨き・・・? 昔はそんなことしてる人見たことなかったけどねぇ・・・
昔犬を飼っていた人の中には、こうおっしゃる方も多いです。
確かに思い返してみると、昔は犬に歯磨きしている家なんて見たことなかったですよね。。。
少なくとも、僕は見たことなかったです。
というか、犬の歯を磨くなんていう概念すら無かったような・・・
しかし最近では、前述の通り「犬の歯はできれば毎日磨くべき」という考えが主流となっています。
■研究が進み、いろいろ分かってきた
■動物病院や飼い主の意識が徐々に高まってきた
■ドッグフードが進化してきた
といったことが大きな要因でしょう。
[関連記事] ■犬に歯磨きは必要?歯を磨く頻度は?毎日歯磨きしないとどうなる?
柔らかいフード(ウェットフード)は歯に良くない
特にドッグフードは、栄養が豊富になったり、柔らかく歯にこびりつきやすいフードが増えたりと、かなり変化してきました。
ペースト状のような柔らかいフードの方が、犬の食いつきが良い場合も多いですからね。
つい柔らかいフードを与えてしまう飼い主さんも多いと思います。
ただこういった柔らかいフードは、歯にとってはあまりよくありません。
食べカスが歯にこびりつきやすく、歯周病を誘発しやすいのです。
ですので、柔らかいフードを与える場合は歯磨きをしっかりやってあげてください。
歯磨きが苦手なワンちゃんの場合は、昔ながらのカリカリしたドライフードが最適です。
なお我が家の場合は、ドライフード1本勝負です。
我が家のカニンヘンダックス『マノ(♀)』は歯磨きが好きな方ですが、それでも完璧に磨くのは難しいので。
歯磨きの有無に関わらず、犬の健康を考えるとドライフードメインで与える方がよいと思っています。
あくまで個人的な意見ですが^^;
歯磨きの後にご褒美のおやつを与えてもいいの?
訓練として歯磨きをしている子犬の頃はもちろん、歯磨きの初期段階では、ご褒美としておやつを与えることは全く問題ありません。
とにかく、最初が肝心です。
一度歯磨きに苦手意識を持ってしまった犬をしつけるのは、結構時間がかかってしまう場合がありますので。
ですので、最初の段階で少しでもおとなしく歯磨きができたら、すかさずおやつをあげて褒めてください。
歯磨きってなんだか楽しいな♪
ワンちゃんがこう思ってくれればシメたもの。
その後の歯磨きが楽になりますし、結果的に犬の健康に繋がります。
どうしてもハブラシが苦手な場合
犬の歯磨きをする時は、ハブラシで行なうのがベストです。
歯周ポケットを一番綺麗にできるのはハブラシですので。
しかしワンちゃんによっては、どうしてもハブラシが受け入れられない子もいると思います。
そういった場合は、ガーゼやデンタルスプレー、歯磨きガムで代用するのも一つの手。
諦めてしまって、何もしないよりは遥かにマシですので。
しかし、あくまでもベストなのはハブラシ。
「人間に触られることにトラウマがある保護犬」などの特別な事情がない限りは、ハブラシでの歯磨きができるようにしつけていってください。
まとめ
歯磨きをしないと、2歳になる頃には半分以上が、3歳になる頃には約8割が歯周病になると言われています。
愛犬が少しでも長く健康でいられるように、できるだけ高頻度で歯磨きをしてあげてください。
どうしても歯磨きが苦手な犬の場合は、
「今日は上の歯だけ、明日は下の歯だけ」
というように分けて磨くのもアリです。
「毎日完璧に歯磨きしてあげなきゃ!」と、あまり神経質に考えることはないですが、できる範囲で意識して磨き続けてあげることが大事かなと思います。