愛犬を呼ぶ時、「おいで」と声をかけるのが一般的ですが、この「おいで」を愛犬が無視すると困っている方、多いと思います。
実際、僕も困っていました^^;
間違った「おいで」の教え方をしていたため、我が家の愛犬であるカニンヘンダックスの『マノ(♀)』が全然反応してくれなくなったのです。
↑あ、コタツでくつろいでいるマノです^^;
と、我が家のように、なんとなくで「おいで」というコマンドを教えようとすると、高確率で失敗することになります。
その後、自分なりに調べたり、いろいろなしつけ教室に通って話を聞いて来たりした結果、正しい「おいで」の教え方が分かりました。
実際にマノも、着実に「おいで」に反応してくれるようになってきました!
ということでこのページでは、正しい「おいで」の教え方について書いていきます。
やってはいけない「おいで」の教え方
皆様は、どのように「おいで」を教えているでしょうか?
■時間を決めて、何度も「おいで!」という声掛けをする
■必要な時に、「ちょっとこっちおいで!」と呼ぶだけ
■気が向いた時に、ただなんとなく「おいでおいで~」と呼ぶ
こんな方、いらっしゃいませんでしょうか。
・・・はい、以前の僕です。。。
というか、家族全員でコレをやってしまっていました。。。
上記のようなやり方は完全にNG。
「おいで」と呼んでも来なくなるための教科書みたいな教え方です。
では、どこがダメなのか?
犬というのは、わりと打算的なところがあります。
他のしつけにも共通するのですが、そのコマンドに対し、何かメリットがないと反応しようとはしてくれません。
今回の「おいで」というコマンドならば、呼ばれて行った結果、そこに犬にとってのメリットがないといけないのです。
「おいで」と呼ばれて行ったのに、
■ハウスに入れられる
■咥えていたお気に入りのおもちゃを取る
■ブラッシングや爪切りなど、そのワンちゃんが嫌がることをする
このような結果が待っていれば、犬はどんどん「おいで」というコマンドにネガティブなイメージを持つようになってしまいます。
一番よくないのが、「おいで」と呼んでから叱ること。
犬は、叱られることが大嫌い。
だからこそ、繰り返し叱ることで犬の問題行動を修正することができます。
「叱られたくないから、今後は気を付けよう」と考え、同じミスをしないよう心掛けてくれるわけです。
このへんは人間も同じですよね。
なので、わざわざ「おいで」というコマンドに従った上で叱られるなんて、犬からしたらとんでもなくストレスなわけです。
そんな嫌な「おいで」には、犬だって従いたくなくなりますよね?
しつけとして叱ることも大事ですが、叱る時は、飼い主の方から犬のところへ行って叱るべきです。
正しい「おいで」の教え方
では、正しい「おいで」の教え方とは?
簡単です。
間違った教え方の逆をいけばいいだけ。
そうです。
「おいで」というコマンドで呼ぶ時は、その先に待っているのは良い事だけの時にすればいいのです。
例えば、おもちゃで遊んでもらえる。
例えば、大好きな散歩に連れて行ってもらえる。
このように、「おいで」と呼ぶ時には、来た時に犬が楽しい思いをする時だけにしてください。
これを繰り返せば、「おいでと呼ばれて行った時には楽しい事しかないんだ♪」と思うようになります。
ワンちゃんは、叱られることが大嫌いですが、褒められたり楽しい事があったりするのは大好き。
これも人間と同じですよね^^;
「おいで」というコマンドは、ついつい口癖のように言ってしまいがち。
これは僕もやってしまっていたので凄く気持ちが分かるのですが、つい言ってしまいますよね?
なんとなく来て欲しい時や、散歩で動かない時など。
でも、大事なコマンドである「おいで」を、こういう時に何気なく使ってしまうのはよくありません。
正しく教えたい時はもちろん、一旦身に付いた後でも油断して変に多用するとまた効果が無くなってきてしまうので。
「おいで」は、ここぞという時にしっかり使えるように、「その先に楽しい事が待っている時」にだけ使うようにしてください。
さらに効果的なしつけ方法
愛犬に「おいで」をより浸透させるには、「名前を呼ぶこと」が効果的です。
例えば我が家の場合ならば、
「マノ、おいで~♪」
という感じ。
ただし、これには条件があります。
それは、「犬が自分の名前についてどう捉えているか」という部分。
普段から無意味に名前を連呼していたり、叱る時にも名前を呼んでいたりしては効果がありません。
むしろマイナスです。
犬が、「名前を呼ばれた時には良い事がある」と認識していないとダメです。
なので大前提として、叱る時に名前を呼ぶのは避けてください。
叱る時以外でも、犬が嫌がることをする時も名前を呼ぶのはNGです。
名前を呼ぶ時は、その犬が好きなことをする時のみ。
例えば散歩が好きな犬なら、「マノ、散歩行くよ~」といった感じで。
逆に散歩が嫌いな犬の場合は、名前を付けて呼んではダメ。
ただ「散歩行こうね」にすべきです。
こういった部分を徹底することで、「名前」+「おいで」という、どちらも「呼ばれた時に良い事がある」とインプットされている言葉に強く反応してくれるようになります。
「名前」と「おいで」は良い事がある時しか言わない、ということを是非意識してみてください。
まとめ
「おいで」というコマンドは、必要な時に犬に来て欲しいということだけでなく、危険な状況を回避することにも大いに役立ちます。
交通量の多いところに飛び出そうとした時や、子供に飛びかかろうとした時など。
数日や数週間で簡単に身に付くことではないかもしれませんが、早い段階から徹底して行なうことで身に付く期間が早まることは確実なので、是非徹底して根気よく行なっていただければと思います!