愛犬とおもちゃを使って楽しく遊び、さぁおもちゃをしまおうかと手を伸ばした時に・・・
ウ”ーーーーー・・・
という低い声で唸り声を出されてしまうことがありました。
あ、どうも!
『マノミリパパ(@rokurou_mano)』です。
唸り声を出している時は、基本的に危険な状態。
興奮状態だったり、噛もうとしている状態だったりするため、迂闊に手を出すと危ない事も。
そのため、おもちゃを片付けようとした時に唸る犬の場合、しつけで直していく必要があります。
遊んでいる最中の唸りはOK
飼い主がおもちゃを使って一緒に遊んでいる時に犬が唸る。
この場合は、それほど問題ありません。
ひも状のおもちゃでの引っ張りっことかですね。
これは、犬がただ楽しくてテンションが上がってしまい、思わず声が出てしまっている状態なので、自然な行為でもあります。
特に子犬の場合は。
こういった時に唸っていても、
■噛みついてきたりしない
■「お座り」や「おいで」などのコマンドに素直に従う
といった場合は特に問題ありません。
ただ、遊びに夢中になって興奮しすぎるような場合は、やや気を付けるべき。
興奮しすぎた状態ですと、噛むつもりがなくても、差し出された手を勢いでガブリとやってしまうワンちゃんもいるので。
興奮しすぎる犬の場合は、
「唸り声が大きくなってきたな」
「唸ってる時間が長いな」
と思った時に一旦遊ぶのをやめて無視し、犬を落ち着かせてください。
飼い主が遊ぶのをやめれば、犬も自然と冷静になりますので。
さらに、一旦冷静になった後に「お座り」のコマンドを出して従わせることができればなお良しです。
おもちゃを取られる時の唸り声の原因は『所有欲』
さて、問題の「おもちゃを取ろうとすると唸る」という行為について。
この行為は問題があるため、しつけで直していく必要があります。
放置すると、人を強く噛んでしまうこともありますので。
まず、おもちゃを取ろうとするとなぜ唸るのか?
理由は単純で、
これは自分のものだ!取られたくない!
こういった所有欲から相手を威嚇し、お気に入りのおもちゃを守ろうとしているのです。
犬はもともと、非常に独占欲・所有欲が強い動物ですので。
飼い主として日々愛情を注いで接しているのに、おもちゃ一つで唸られてしまうとついショックを受けてしまうものですが、これは犬の本能なので気にしないでください^^;
これからしっかりしつけて直していけばいいだけです!
おもちゃを取ろうとした時に唸る場合のしつけ方法
「ちょうだい」などのコマンドを出す
一般的なしつけをしている場合、犬が咥えているものを取る時に、普段から出しているコマンドがあると思います。
メジャーなのは「ちょうだい」ですね。
こういったコマンドを冷静に出し続けます。
1回や2回言ったくらいじゃ聞かない子も多いので、「ちょうだい」と言い続けてください。
そして、コマンドに従って、唸りながらおもちゃを咥えるのをやめた瞬間に「えらいね~♪」「いい子だね~♪」と全力で褒めつつ、ご褒美のおやつを与えます。
これを繰り返すことで、
飼い主さんが取ろうとしたおもちゃを素直に離せば褒められるんだ!そしておやつももらえるんだ!
と理解するようになり、おもちゃを取ろうとしても唸らなくなってきます。
ご褒美と交換する
「ちょうだい」だけではなかなかおもちゃを離してくれない子もいます。
そんな時は、先にご褒美を見せて、そのご褒美と交換でおもちゃを離すようにしつけてみてください。
交換するご褒美は、「別のお気に入りのおもちゃ」ではなく、ちょうだいの時と同様に「おやつ」にするのがベスト。
別のおもちゃと交換しても、今度はそのおもちゃを離してもらうのにまた苦労してしまうので。
しつけ用の特別な美味しいおやつを用意してあげると、しつけもスムーズに進んでいくでしょう。
やり方としては・・・
まず、おもちゃを与える時は犬が空腹の時にします。
空腹の時の方がおやつに反応しやすいので。
そしておもちゃを取ろうとすると唸る犬の前におやつを出しながら、「ちょうだい」とコマンドを出します。
ここでおもちゃを離しておやつを食べたら、「いい子だね~」・「えらいね~」と全力で褒めます。
とにかく、「できたら褒める」という行為が非常に大事。
犬にとって、飼い主から褒められることは大きな快楽ですので。
「おもちゃの所有者は飼い主だ」と分からせる
これは、犬の習性を考慮しつつ、我が家で実践した方法。
うちの愛犬『マノ(♀)』も、お気に入りのおもちゃを取ろうとすると唸ることがありました。
そんな時に以下の方法を繰り返したことで、徐々に唸りが直っていきました。
①おもちゃを渡す前に「待て」をかける。
②「よし」と許可を出して遊ばせてからは、犬が飽きるまで遊ばせる。
③一旦飽きておもちゃを離したタイミングで、すかさず回収して見えないところにしまう。
この時、犬が「やっぱり遊びたい!」「もう一回それちょうだい!」といったアクションをしていても無視する。
④10分~20分ほど経ってから再びおもちゃを持ってきて、『①』に戻る。
これをひたすら繰り返していきます。
犬のしつけの基本は『繰り返し』ですので。
すると、わりと短期間でこのおもちゃを取り上げようとしても唸らなくなりました。
「このおもちゃは飼い主の物であって、自分の物ではない」と理解したのでしょう。
飼い主の許可なくおもちゃで遊ぶことができないということも同時に学んだはずです。
【重要】一度おもちゃを取り上げた後は
上記の方法で一度おもちゃを取り上げ、褒めた後には、絶対にやるべき行為があります。
それは、
【取り上げて褒めた直後に、もう一度おもちゃを犬に与える】
これです。
一度取り上げたおもちゃを再び犬に与えることで、
一旦おもちゃを離しても、またすぐにくれるんだね♪じゃあ唸る必要なんてないや♪
と考えるようになります。
お利口におもちゃを離すことができた時は、しっかり褒めること、そしてその後にまたそのおもちゃを与えてあげることを忘れないでください。
やってはいけないこと
飼い主が犬からおもちゃを取ろうとして唸っている時に、一番やってはいけないこと。
それは、「強引におもちゃを奪う」です。
犬が唸っているのにも関わらず、無理やり押さえつけておもちゃを取るような行為は絶対に避けるべき。
こんなことをしてしまうと、飼い主への信頼感も揺らいでしまいますし、所有欲も一層強まってさらに唸る犬になってしまうかもしれません。
犬との上下関係を保つことは重要ですが、正しく上下関係を強化していかないと、飼い主・犬の双方が楽しく思えるようなペットライフは送れません。
くれぐれも、力業を用いた強引なやり方は避けてください。
「唸り」は基本的に「威嚇」なので要注意
ここまで、犬が所有欲によって唸ることへのしつけについて書いてきましたが・・・
唸りを直すためのしつけをする時は、少し慎重になった方がいいです。
犬が唸るという行為は、基本的に『威嚇』です。
要は、「本気で噛むぞ」というサインなのです。
ですので、しつけの際も油断せず、安易におもちゃを取ろうと手を出さず、慎重に行なってください。
場合によっては、ケガをしてしまうこともありますので。
唸りや噛みつきがひどいようならば、厚手の手袋をしてからしつけをするのが安全でしょう。
最後に
犬は、根気よくしつけを続けていけば必ず言うことを聞いてくれるようになります。
おもちゃを取ろうとする時の唸りを直したい場合は、諦めず、しぶとく、上記のしつけ法を続けてみてください。