「お散歩で汚れるから毎日シャンプーしてもいいの?」
このように、愛犬の清潔を保ちたい飼い主さんほど、シャンプーの回数に悩んでしまうものです。
しかし、良かれと思って行っているシャンプーが、実は愛犬の皮膚バリアを壊している可能性もあります。
あ、どうも!
『マノミリパパ(@rokurou_mano)』です。
我が家のカニンヘンダックス姉妹、ブラックタンの「マノ(♀・3.5kg)」とシルバーダップルの「ミリ(♀・3.8kg)」も、シャンプーの頻度にはかなり気を使っています。
以前、ミリが少し脂漏症気味になった際、獣医師さんと相談して「洗い方の改善」を行ったところ、劇的に皮膚の状態が良くなった経験があります。
この記事では、犬のシャンプーの理想的な頻度や、やりすぎた場合のリスク、さらに低刺激なケア方法について詳しく解説します。
愛犬の健やかな肌を守るための新常識を、一緒にアップデートしていきましょう!
犬のシャンプーやりすぎは逆効果?理想的な頻度
犬の皮膚は、人間の約3分の1から5分の1ほどの厚さしかなく、非常にデリケートです。
人間と同じ感覚で洗ってしまうと、必要な皮脂まで奪い去り、かえって皮膚トラブルを招く原因になります。
ここでは、多くの飼い主さんが気になるであろう、「毎日シャンプーしたらどうなるのか?」「週1ペースならやりすぎではない?」といった点について解説していきます。
基本は月1〜2回?週1ペースは「やりすぎ」か
健康な皮膚を持つ犬の場合、シャンプーの理想的な頻度は月に1回、多くても2週間に1回程度とされています。
犬の皮膚のターンオーバーは約21日周期と言われており、あまりに頻繁に洗浄成分(界面活性剤)を当ててしまうと、皮膚表面の善玉菌まで排除され、外部刺激に弱い肌になってしまいます。
ただし、マラセチア皮膚炎などの治療目的で薬用シャンプーを使用する場合は、獣医師の指示により週2回程度の洗浄が必要なこともあります。
愛犬が健康体であれば、適度なブラッシングと「お湯だけ」のケアを組み合わせ、フルシャンプーは月1〜2回に留めるのが、マノやミリを育ててきた経験からも最も安定する方法だと感じています。
毎日でも洗えるシャンプーは存在する?
最近では「毎日でも洗える」と謳う非常に低刺激なアミノ酸系シャンプーや、泡タイプのドライシャンプーも登場しています。
これらは確かにお散歩帰りの部分洗い(足先など)には非常に便利ですが、全身を毎日洗浄することは、どんなに優しいシャンプーであっても推奨されません。
洗浄剤を使うこと以上に、「濡らして乾かす」という行為自体が皮膚と被毛に大きな物理的負荷をかけるからです。
汚れた場所だけをピンポイントでケアし、全身への負担を最小限に抑えるのがベストでしょう。
シャンプーをしすぎた場合・全くしない場合のリスク
シャンプーの頻度が極端になると、犬の皮膚は悲鳴を上げます。
「やりすぎ」も「しなさすぎ」も、どちらも愛犬に苦痛を与える皮膚疾患の引き金になりかねません。
愛犬の皮膚を健康な「弱アルカリ性」に保つために、それぞれの極端なパターンが招くリスクを整理しておきましょう。
やりすぎによる乾燥・脂漏症リスク
シャンプーをやりすぎると、皮膚を保護している天然のオイル成分(皮脂)が枯渇します。
その結果、皮膚が極度の乾燥状態に陥り、強い痒みを引き起こす「乾燥性皮膚炎」になる可能性があります。
認識しておくべきなのが、「皮脂を奪いすぎることで、体が慌てて脂を過剰分泌する」という現象です。
これがベタつきや強い臭いの原因となる「二次的脂漏症」を招きます。
良かれと思って洗っているのに、翌日にはベタベタして臭う……というループに陥っている場合は、明らかにシャンプーのやりすぎが疑われます。
ミリも一時期、洗いすぎて皮膚がカサカサになり、フケが出てしまったことがありましたが、頻度を落とすことで自然と皮脂バランスが整いました。
全くシャンプーしないとどうなる?
逆に、まったくシャンプーをしないというのも問題です。
犬の皮膚には皮脂や古い角質、外で付着した汚れや花粉などが蓄積します。
これらを長期間放置すると、雑菌が繁殖して特有の「犬臭さ」が強くなるだけでなく、膿皮症などの細菌感染症を引き起こす原因となります。
湿気が多い梅雨や夏場などは、放置された汚れが皮膚を蒸れさせ、炎症を悪化させるスピードが速いです。
月1回のシャンプーは、単なる洗浄目的だけでなく「愛犬の体全体をくまなくチェックする健康診断」としての役割も持っているのです。
シャンプーの負担を減らす「お湯だけ」や「部分洗い」の活用
「毎日お散歩に行くから、どうしても汚れが気になる」という場合は、フルシャンプー以外の方法もご検討ください。
以下に、フルシャンプーとの使い分け方法をまとめました。
| ケア方法 | 期待できる効果 | 適したシチュエーション |
|---|---|---|
| フルシャンプー | 全身の皮脂汚れ・古い角質の徹底除去 | 月に1〜2回、定期的なメンテナンスに |
| お湯だけ(湯シャン) | 水溶性の汚れ(砂・ホコリ)を8割落とす | 毎日の散歩後、皮膚が弱い子の汚れ落とし |
| 泡ドライシャンプー | 水を使わず部分的な消臭・除菌 | シニア犬の介護や、冬場の寒い時期のケア |
| 専用ウェットシート | 手軽に足裏や肉球の汚れを拭き取る | 外出先や、帰宅後のサッとした拭き掃除 |
お散歩後の足汚れなどは「お湯だけ」で十分に落ちます。
38度前後のぬるま湯で丁寧に流してあげるだけで、皮膚へのダメージを最小限に抑えつつ、清潔を保つことが可能です。
マノミリも、散歩後は洗面台での「足だけ湯シャン」が日課になっています。
犬のシャンプーを正しく行うコツ
シャンプーの頻度と同じくらい大切なのが、「正しい洗い方」です。
特に、顔の洗い方で悩む方が多いように、顔周りは犬が最も嫌がり、かつ事故が起きやすい部位でもあります。
洗面器などで十分に泡立てた「泡」を、肌に乗せるように洗ってください。
電動で濃密な泡を作るフォームメーカーも普及しており、これを使うと摩擦を極限まで減らせます。
そして、顔周りを洗う際は、直接シャワーをかけるのは厳禁です。
スポンジやガーゼにぬるま湯を含ませ、目や鼻に水が入らないよう、顎の下から上に向かって優しく拭うように洗いましょう。
特に鼻に水が入ると、犬は強いパニックを起こします。
ミリも、最初は顔を濡らすのを嫌がりましたが、おやつを使いながら「顎の下だけ濡らす→褒める」を繰り返した結果、今では大人しく洗わせてくれるようになりました。
すすぎは、シャンプー時間の2倍かけるつもりで徹底的に行いましょう。
脇の下や指の間、耳の付け根などは成分が残りやすく、「すすぎ残し」が皮膚炎の最大原因になります。
最後は、吸水性の高いタオルで水分をしっかり取り、ドライヤーは30cm以上離して、冷風と温風を使い分けながら「生乾き」を絶対に作らないように乾かしきってください。
まとめ
犬のシャンプーをやりすぎると、愛犬の皮膚の健康を損なうだけでなく、かえって臭いやベタつきを悪化させる原因になります。
理想は「月1〜2回のフルシャンプー」と、日々の「ブラッシング・部分洗い」の組み合わせです。
愛犬が毎日元気にお散歩を楽しんでいるなら、お湯だけのケアやウェットシートを賢く併用し、全身の洗浄は「ここぞ」というタイミングまで取っておきましょう。
マノやミリのように、毎日ツヤツヤの毛並みで快適に過ごせるよう、愛犬の皮膚の声に耳を傾けてあげてくださいね。

